ほんま そうかいさんのブログ
平成相場三昧伝 還暦記念速習49日間(死の哲学)
☠チベットの死者の書を讀む第31日目
トンレンの行(慈悲心をつくる行)
十一世紀、チベットのゲシェ・チェカワは、ふと目にした書籍のなかに、
「すべての利益となるものは、ひとのもとへ。」
「すべての損失となるものは、わがもとへ。」といふ二行の文章に接し、驚嘆した。書物を書いた師をたずねて旅に出たが、その僧侶は、死去していた。さいわいその師の一番弟子に、巡り合い、
トンレンを十二年かけて、マスターした。
ま、人は、「すべての利益は、自分のもとへ。すべての損失は,ダレカさんへ」と思ふのが通常ですけど。
それを逆転させる。これは、☣我執・エゴのはたらきを弱めまする。
その後、チェカワ師は、このトンレンの行を、ハンセン病者たちに教えたところ、治癒してゆく者たちが、多かったため、チベット中のハンセン病者たちが、チェカワ師のもとに集まり、
僧院は、大病院の体をなしたらしひ。
う~ん、おいどんもこのトンレンをば、マスターしてみやふ。
なんとなれば、母の介護。自宅死を希望してゐるけれど、ま、病院であらふが、死のプロセスには、苦しみが伴う。
最単純に、ブログに附けるならば、吸う息とともに、母の死の苦しみを引き受け、
吐く息に乗せて、平安、安心、幸福を母に送る。
それらの輝きが、悪しきカルマを解消する(といっても、母は、そんなに悪しきカルマは、なひやふだけど、それでも)。
これで、ポワ(転生)は、ぐんとよくなるはず。
ハンセン病は、戦後、特効薬が開発されて、本邦には、いまや一人もいなひ。いまなら、ガンか。これも、薬物や医療治療をまったく、せなひサイモン療法といはれるものがありますぞ。
トン=与ゑる。レン=取る。呼吸法とともに、抜苦与楽をする行でした。あとは実習あるのみ。
第31日目おはり