FOMCの結果発表を控えて様子見

優利加さん
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昨日の米国株式相場は反発した(DJIA +92.80 @21,328.47, NASDAQ +44.90 @6,220.37)。ドル円為替レートは110円台前半での動きだった。本日の日本株全般は下げる銘柄が多かった。東証1部では、上昇銘柄数が774に対して、下落銘柄数は1,082となった。騰落レシオは96.22%。東証1部の売買代金は2兆2075億円。

TOPIX -2 @1,592
日経平均 -15円 @19,884円

TOPIXも日経平均も小幅安となった。米株高を好感して、朝方に取引時間中としては3営業日ぶりに2万円の大台を回復した。しかし、その後はFOMCの結果発表を前にIT関連銘柄を中心に売りが出て、大引けにかけて下落した。高成長期待から買われてきた半導体関連などの電機株は今週に入って利益確定目的の売りが出ていた。業種別の今期予想ベースのPERは25倍台と東証1部の全業種平均の15倍に比べかなり高くなっており、バリュエーション面からは割高感がある。

過去3回の米利上げ局面では、事前に金利上昇・ドル高が進んだが、今回は金利低下・ドル安が進行している。米景気に対する不安が高まり、今後の利上げペースが鈍化すると市場が織り込んでいることの表れと見ることもできる。これまでの利上げ局面では「利上げペース拡大=円安・株高」という単純な見方で良かった。しかし、今回は軟調な米経済指標が散見されており、必ずしもその見方では通じないかもしれない。利上げペースが鈍化すれば円高・株安を招きかねないが、他方、利上げペースを維持したとしても米景気の減速が重荷になりかねない。

33業種中18業種が上げた。上昇率トップ5は、空運(1位)、陸運(2位)、繊維製品(3位)、電気・ガス(4位)、その他製品(5位)となった。
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