閑散、上昇にはきっかけが必要か

27日のNYダウは、11502.51(+89.64)と上昇。かなり大きな上昇であるが、日足では雲の中で、基準線11375を越したが転換線11504にはわずかに届いていない。転換線、基準線近辺の攻防となっていて、日足では明確な方向感はでてきてない。週足では転換線11347は守りきったが、11982の基準線はまだかなり上であり、中期トレンドは下降。さしあたり下値を守っていて、下げ渋っている感じであるが、上値は重く切り下がってきているので、下に離れる不安が捨て切れない。地銀の破綻が続いており、政府系住宅金融機関の始末が終わらないと、雲が晴れないであろう。
 原油はどうか。目先転換線116を越してきているが、基準線は119.27で下向きであり、目先のリバウンドの範囲である。ドル円は、109円台で、基準線108の上、転換線109.54近辺であり、110円では上に抵抗があるが、下に下げる勢いはなさそうだ。
 27日の日経平均は12752.96と25.75の下落。あいかわらず、基準線、転換線の下。昨日の安値をきらなかったもの、高値も昨日の高値を下回っている。上値の抵抗線をこえられず頭を抑えられているが下値もきりあがってきていて、三角持合がおしつまってきている。週足でも、今日の高値は基準線にも転換線にもとどかず、中期トレンドは下向きである。売買高はさらに細っており、この点では底が近いことを思わせる。
 原油と為替が落ち着いているので、当面はアメリカの金融不安が去るかどうかにかかっている。ただ世界経済の後退懸念があるだけではなく、ロシアと欧米の対立も不安材料となっている。NYも東京も中期トレンドが下降なので、トレンドが転換するにはこうした不安を払拭するきっかけが必要だろう。
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