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ざっくりファンダメンタル分析
これからは、業績相場なのだそうだ。
決算発表を受けて、業績の良い会社が買われ、
業績の悪い会社は売られる。
決算発表を受けて、業績の良い会社が買われ、
業績の悪い会社は売られる。
ここでは、決算発表の中で、さっくりとファンダメンタル分析をする方法について考察する。
業績と株価の関係を見るには、
PERやPBRといった指標を見るのが良い。
決算短信で見るべきは、予想1株当たり利益(EPS)だと思う。
また、配当を重視する人は、配当予想も必見。
1株当たり純資産(BPS)の予想は決算短信では明示されないが、
「前期末のBPS」+「予想EPS」-「予想配当」=「予想BPS」
の算式で、ざっくり算定できる
(増減資などの資本移動がないという前提)
こんな感じで、ざっくりファンダメンタル分析では、
「予想EPS」「予想1株配当額」「予想BPS」の3指標を読み取る。
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株価とPER・PBR・配当利回りの関係は、以下の算式で表される。
PER=株価÷1株当たり利益(EPS)
PBR=株価÷1株当たり純資産(BPS)
配当利回り=1株当たり配当÷株価
上記算式を組み替えると、
株価(PER)=PER×EPS
株価(PBR)=PBR×BPS
株価(配当)=1株当たり配当÷配当利回り
すなわち、PERとEPS、PBRとBPS、1株配当と配当利回りの
予測値があれば、株価の予測が可能。
で、会社の決算発表を見れば、事業計画という形で、
1年後のEPS/BPS/配当の情報がある。
(会社の予測が正しいかは別問題)
予測PER、PBR、配当利回りは……絶対の正解は無い
PERだと、業界ごとの平均PERとか……
PBRなら、1倍割れなら割安とか……
PBRなら、1倍割れなら割安とか……
ざっくりファンダメンタル分析では、
過去の実績値の平均とか、過去データから簡単に取れる数値を使うのが良いかと思った。
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添付の図は、キャノンを例に、ざっくりファンダメンタル分析をしたものですが……
過去3年のデータは四季報CD-ROMから、黄色塗りのセルに入力
今期のEPS見通しは、1Qの実績から、4倍し当期見通しを概算
配当の見通しは、150円据置と仮定。
(キヤノンの予測見通しは、会社公表値は、164.83だが、
1Q実績で50.44と大幅に計画を上回る数値を出してきたので、補正した。
近日のキャノンの株価上昇は、1Qの好業績によるものともいえる)
ここまでを入力すると、あとは、エクセルが理論株価を算定する。
株価(PER)=PER×EPS=19.6×201.76=3959.64
株価(PBR)=PBR×BPS=1.24×2600.25=3212.59
株価(配当)=1株当たり配当÷配当利回り=150÷4.2%=3588.45
→3つの計算値の単純平均=3586.89
(PERと配当利回りは過去3年の実績値の平均。PBRは減少傾向を加味)
3つの理論株価の単純平均で良いかは、ツッコミどころですが、
計算の単純化のため。いろんな見方があるので、例えば、
3212.59が下限、3959.64が上限といった見方でも良いかと思う。
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この計算を踏まえて、直近のキャノンの株価3,750を見ると……割高ですかね?
業績で買われているので、4000円近くまで上昇しても不思議ではないが、
それを越えたらさすがに、過熱し過ぎかと。
もともと、配当利回りの高さで買われている銘柄だから、
3588円くらいが妥当では?
(いやいや、業績が良いなら配当も増えるかもしれないし……)
(余談)
キヤノンに関しては、昨年、平均取得単価@3,000くらいで持っていて、
ずっと3,000円割れの状態が続いていて、
今年、@3,500で利確していたのですが、今の株価を見ると、
ちょっと悔しい感じもするので、
@3700近辺で売りで参戦したのですが、上記のように分析してみると
かなり微妙な判断だったように思う。
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過去の業績値(EPS/BPS/配当)と将来見通しがあれば、
業績をベースとした株価の理論値を算定することができる。
業績をベースとした株価の理論値を算定することができる。
この算定値が正確かどうかは、正直分からないところはあるが、
算定した値と実際の株価を比較して、なんでギャップがあるのかを
考えることに意味があると思う。
会社が公表する業績見通しは、それなりに信ぴょう性があるという前提だが、
それ以上に株価が上に行っており、PERが大きいのであれば、
市場は、会社の業績見通し以上に強気の見通しを持っていることになる。
また、そのPERから逆に予測EPSを算定できるので、
その数値が現実的な数値であるかを確認するとか。
PBRや配当利回りは、あまり変動しないので、変化を見ようとしても
あまり有効にならないかもしれないが、株価が下がっている局面では、
売られ過ぎ銘柄かを判断する参考になるとか。
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上記は、本当に、ざっくりとした分析ですが、
本格的にやろうとすると、上記に書いていることは、当然の前提で、
更に、会社が公表する業績見通しの確度について検証するという
アプローチになるのでしょう。
本格的にやろうとすると、上記に書いていることは、当然の前提で、
更に、会社が公表する業績見通しの確度について検証するという
アプローチになるのでしょう。
ただ、将来予測にはいろんな手法があるとは思いますが、
最終的には、予測PLという形に落とし込んで、予測EPSを出して、
予測PER(過去の業界平均、市場全体の相場観を加味など)
を掛け合わせて、株価の予測をするとか。
で、PBRや配当利回りで補完する事になるんじゃないかと思う。
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連休中に、これをさらに四季報CD-ROMのスクリーニングの条件式に
落とし込んで割安銘柄の発掘をやろうかなと思ったのですが、
挫折気味。。異常値の排除が難しい感じで。
連休中に、これをさらに四季報CD-ROMのスクリーニングの条件式に
落とし込んで割安銘柄の発掘をやろうかなと思ったのですが、
挫折気味。。異常値の排除が難しい感じで。
誰か既にやっていますよ、とか
そういうサイトがありますよ、とか
実は某証券会社のサービスで既にありますよ、とか
そういうことは無いものでしょうか?
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キヤノン(7751) -
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