映画ずきのしんちゃんさんのブログ
一目均衡表の力
金曜日4月28日の日経平均は19196.74で-55.13小幅安で終えた。一週間で550円余りの上昇ということになっており、基準線、転換線の上だが、チャート上は雲の中にあって、きれいに雲の上限で抑えられている。あまりに見事に上値が抑えられていて、一目均衡表の威力をまざまざと示す実例と言っていいい。パラボリックは上昇となっているが、よく見るとモメンタムは頭を打って下降しマイナスに沈んでいる。MACDはプラスだが頭うち。そもそもローソク足の形自体が大きな窓を二つ(小さな窓を数えれば三空になっている)あけており、天井形成で窓埋めに動く可能性がある。
週足をみると、基準線転換線雲の上限の上ではあるが、パラボリックは下向きで19367にあってまだ届いていない。モメンタムは上向きだがMACDもまだゼロラインに届いていない。
もっと見事なのはTOPIXの一目均衡表である。日足チャートをみると、雲の下限である1536.77でぴたりと抑えられている。一目均衡表が背筋が凍るほどの神通力を示していると言わねばならない。ちなみにTOPIX週足はパラボリックは下向き、MACDもマイナス、DMIもマイナスのままである。
為替は111.44で日足は転換線、基準線の上だが雲の下で、定義的には下向き(円高)のまま。こちらも見事なのは週足の一目均衡表で、雲の上限111.48、転換線111.82でぴたりと抑えられている。パラボリックも112.43にあって下向きを維持、MACDはマイナス、DMIはマイナスがまだ上だ。
ということで、テクニカル的には日経平均TOPIXも、ドル円も、下降トレンドの戻しの動きの上限に達っして目先の天井形成になった可能性を示唆している。エリオット波動でのB波が終わり下降のC波に備えるべきタイミングかもしれない。
ファンダメンタル的には、アメリカのGDPのの急減速というニュースが伝わってきており、利上げの見通しに暗雲が立ち込めている。トランプの減税改革も、財源の裏付けのない空砲で、懐疑的にならざるえない。フランスの大統領選をうけて、地政学リスクが減ったように思われたが、フランスも本当にマクロンが大丈夫なのか、不安を残し、北朝鮮については、トランプ政権が外交的に問題を解決できるかどうか全く見通しが立たない状況。経済的にも政治的にも円高に振れやすい環境になってきている。連休明けに波乱になるかもしれない、というのがチャートの印象だ。