春、それは若葉が芽生える季節。
春、それは新しい服を着た新入社員や入学生が街を歩く季節。
春、それは桜の花の下で、花をめでるでもなく酒に浸かる人が増える季節。
あいにくの天気。だとしても今は春なのだ。
春が来て、桜が咲けば花見ができる。花見といえば酒。
しかしビールメーカーはもうすでに上昇済み。
だもんで、つまみに目を向けるが、なとり(2922)も同様だ。
(柿ピーの亀田も後で一応調べてこう。)
いっそのこと、Sell in May を先取りし、
売ったほうが良いのかもしれない。
そんなこんなで春銘柄を追うのは止めて、
今度は春を捉えようと試みる。
近所の公園に足を運び安物のデジカメで桜を捕まえる。
一眼レフとは比べものにならないが、やるだけやってみる。
なんとか納まったのがこちら。
悪くない、ということにしておこう。
プロや評論家の意見はこの際無視して。
目で春を追った次は耳を使おう。
優待で落としてきたヴィヴァルディの春を流す。
軽やかに、伸びやかに、La Primavera!
この曲、ハイレゾらしいんだが、
残念ながら私のイヤホンもPCも、ハイレゾのハの字も対応しちゃいない。
しかし、あるエピソードが頭に浮かぶ。
ある著名なピアニストの演奏と言われるテープがあった。
世界中の音楽評論家はその演奏を絶賛した。
しかし近年、コンピュータ解析によりそのテープの演奏は
全く別人の無名ピアニストによるものだと判明した。
このエピソードが意味するものは何だろうか。
人の判断は当てにならないって事か?
それは違う。私の言いたい事はそうではない。
一番大切なこと、それは本人が気に入る事なのだ。
それがアマチュアのチープカメラで写した写真であれ、
ハイレゾに対応していない機器が奏でる音楽であれ。