ほんま家の重大な資産である、ほんまビルを、妹が相続すると取り決めた公正証書の作成に、しぶしぶながらも、俺殿(オイドン)が、同意したのは、母が妹に隠れて、かなり大型の生命保険に加入してくれたからだ。それと、もうひとつは、自宅が取れる。
でも、割り切れないのは、だふも妹は、ほんまビルが、商業ビルだと分かっていない。というよりも、ビル・マンションの世界が、まるで分かっていない。鹿児島市のやふな地方都市でも、供給過剰。ほーんと、タヌキやキツネが宴会を開きさふな山ん中に豪勢なワン・ルームマンションが建ってゐる。
でも一体、誰が棲むのかなぁ?
需給は、たふの昔に逆転。貸し手相場より借り手相場。いまごろの店子様の、お強いことは、もの凄い。
ここらへんを、まったく理解できてゐなひ。
文学者の義弟(地方紙に月2回評論記事を書く)に、「理解できなひものは、所有は、できなひ」エッケルマン著(ゲーテとの対話)と書き送っても、やはり義弟にも分かって貰えなひ。
違ふぞ!土地や建物を所有するだけでは、お金は、産まれず、むしろ固定資産税・土地計画税や、各種経費・防災・保険・修繕などで、かなりな出費・支出があるんだけどなぁ。
よ~く考ゑれば、妹や義弟は、そりゃぁ新聞記者やら、塾講師、中学教諭兼文学者してるけど、商売やったことがなひんだよね。
どっちかといふと、商売は、馬鹿にする傾向あり。商売の要諦、「単なる慾は、通らなひ」これがわかってゐなひ。「大家とは、レンタル業者」。頼むから、分かってくれ~!俺殿(オイドン)が、聞いたこともなひ名前のフランス文学者の研究は、一時棚上げしてくれ。
ほんまそうかいの鬱は、つづく。