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話題株ピックアップ

2017年3月17日 15時19分
【注目】 話題株ピックアップ【夕刊】(1):ドリコム、エニグモ、東芝



■ドリコム  3,100円  +280 円 (+9.9%)  本日終値
 16日、ドリコム [東証M]が3月31日現在の株主を対象に1→2の株式分割を実施すると発表したことが買い材料。最低投資金額が現在の2分の1に低下することから、株式流動性の向上と投資家層の拡大を期待する買いが向かった。


■北越銀行  2,950円  +202 円 (+7.4%)  本日終値  東証1部 上昇率7位
 北越銀行が反発。16日から17日にかけて複数のメディアで、新潟県地銀最大手の第四銀行と経営統合する方向で最終調整していることが判明したと報じられており、これを好材料視した買いが入っている。報道によると、18年春にも持ち株会社を設立し、将来は合併を目指すとしている。これに対して両社は、「当行が発表したものではない。経営統合に関して検討を行っていることは事実だが、現時点で決定している事実はない」とのコメントを発表している。



■エニグモ  1,914円  +111 円 (+6.2%)  本日終値
 エニグモが急伸。岩井コスモ証券は16日、同社株の投資判断「A」を継続するとともに目標株価は2200円(従来2000円)に引き上げた。日本で発売されていないブランド品やファッションアイテムなどを購入できるソーシャルショッピングサイト「BUYMA(バイマ)」を運営。同サイトは主要顧客のF1(20~30歳代半ばの女性)以外にも顧客層は拡大。18年1月期の連結営業利益は会社予想の19億6600万円に対し22億円(前期比24%増)と増額修正を予想している。また、英語版や韓国版の会員登録数も順調に拡大しており、世界展開を進める同社の中期的な成長にも期待している。


■日清オイリオグループ  647円  +30 円 (+4.9%)  本日終値
 日清オイリオ が大幅反発し、昨年来高値を更新した。SMBC日興証券が16日付で同社の投資判断「2(中立)」を継続し、目標株価を530円→630円に引き上げたことが買い材料視された。リポートでは、17年3月期の国内搾油の採算が想定より改善することを、目標株価引き上げの主因に挙げた。また、同証券ではコモディティ価格に左右されにくい事業構造へ転換できるかという点に着目しており、3月28日に発表予定の新中期経営計画に注目したいと報告している。



■山一電機  1,555円  +64 円 (+4.3%)  本日終値
 山一電機が続伸、足もと買い板が厚くなり高値圏もみ合いを上に抜けつつある。IC基板装置や検査装置に使うバーンインソケットで世界シェア断トツ。半導体需要はこれまでのシリコンサイクルを脱し、スーパーサイクルに突入したとの見方が強まっている。同社は今後成長が加速する自動運転関連など車載向け需要を取り込み、18年3月期以降、飛躍期に入る可能性が出てきた。みずほや三菱UFJなど大手銀行の保有株比率の変動も顕著で、株式需給面の思惑も漂う。同社株に昨年6月時点で目をつけ買い増しを続けてきたレオス・キャピタルワークスは、ここにきて保有株比率を下げているものの、株価面への影響は限定的。成長期待は高く今後も中小型株ファンドの組み入れニーズを喚起しそうだ。



■東芝  190.1円  +6.5 円 (+3.5%)  本日終値
 東芝は大幅高。米原発事業に関する巨額損失問題に絡み、経営再建の方策を模索中。半導体事業を分社化して売却する方向にあるが、そのなか、メモリー新会社について政府系の日本政策投資銀行が一部出資する検討に入ったことが17日付の日本経済新聞などが伝えている。海外への技術流出を限定的なものにするため、公的資金を投入して日本勢の株式保有を確保する目的であり、これをマーケットはポジティブに捉えている。株価は上場廃止リスクを嫌気して15日以降急落していたが、目先リバウンド狙いの短期資金も呼び込んでいるもようだ。



■日本M&Aセンター  3,630円  +100 円 (+2.8%)  本日終値
 日本M&AセンターやM&Aキャピタルパートナーズがそろって新高値に買われた。M&Aキャピは15日に、17年9月期第2四半期累計(16年10月~17年3月)の連結最終利益を7億1300万円から13億6300万円へ上方修正したことから、業績拡大への期待が再度膨らんでいる。経営者の高齢化が進むなか、事業継承に悩む中小企業向けM&A仲介業務の成約件数は拡大基調にある。このなか、M&A仲介大手への見直し買いが強まっている。



■SUMCO  1,700円  +38 円 (+2.3%)  本日終値
 SUMCOが続伸。シリコンウエハーで世界屈指だが、ここにきて半導体需要の世界的な高まりをうけ需給タイト感を背景とした値上げ交渉が進捗している。SMBC日興証券が16日付で同社株の投資評価を「3」から「2」に引き上げ、目標株価を900円から1570円に大幅に引き上げた。300ミリウエハーの 価格は19年2月期末には、16年2月期期末対比で30%の上昇を同証券では予想している。17年12月期、18年12月期について、いずれも収益見通しを大幅に上方修正している。18年12月期は営業利益段階で従来予想の390億円から520億円(17年12月期予想比37%増)に増額している。


株探ニュース
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