唯我さんのブログ
介護問題のあるある 世代間性差別温度差
2017.03.17(金)
16日の読売新聞の人生相談に、30代の女性から、相談が寄せられいていた。
ざっくりまとめるとこんな感じかな相談者:30代女性。出産のために里帰り中
両親:結婚生活30年。祖母(父の母)を老人ホームで介護中。主たる介護者は母【相談内容】
母が祖母(姑)の世話をしているのに、丸投げた父からは感謝の言葉もない。
だけでなく、母が祖母の相談をすると、うるさいと逆切れする。
母にとって姑は、ある意味他人である。その母に介護してもらってんのに、感謝と協力ぐらいするべきだ。
父に改心してもらいたい。
【回答内容】
たまたま父上の機嫌が悪かっただけだろう、気にするな。30年つれそっているのだ、夫婦の呼吸がある。
それより、義理の親を他人認識する、あなたの考え方のほうが問題だ。
回答者は、1944年生まれ、男性、70歳ちょい。相談者は、女性で30代。
回答者には、介護経験がなく、近辺に介護離婚者がいないんじゃないかな。
世代ギャップと性別の違いが、クリーンヒットって感じがする。
介護と書いて、カコク(過酷)と読む。立ち読みした介護雑誌に書いてあった。
相談者は、祖母がホームに入っているから、この程度の怒りですんでいるけれど、自宅介護だったら、父親を殴っていたかもしれないね。
認知症が進んだ要介護者を自宅介護している家では、ドアを開けた瞬間、ほったらかしの公園公衆トイレの匂いがすることがある。そしてそういう場合、どういうわけか、実子である夫のほうが妻より機嫌が悪くなり、妻に掃除を命じたりする。
普段なら聞き流せても、妻の疲れがたまりにたまっていたら? はいはいと、掃除にいそしめるのか?この匂いの原因はだれだ? あなたの親だ。ア・ナ・タの親だ、ブチン! となった例を、私は見てしまった。妻がブチンとこなくても、この相談者みたいに、母の惨状をみている子供がブチンとくることだってあるだろう。
今後介護を担ってくる1960世代は、ブチン! とくる率が上がると、すでに上がっていると、トレンド講座の40代女性講師が言ってた。インターネットの恩恵に積極的にあずかっているからだ
① 妻には、義両親の遺産相続権がない。
② 妻には、夫の親の扶養義務はない。あるのは、夫および夫の兄弟姉妹である。民法第877条
現在60代70代の女性でも、スマホやPCを使ってはいるが、1960年以降生まれの現在50代40代世代は、もっと使いこなしている。これくらいのことなら、ちゃちゃっとググる。
情報ってやつから遮断されていた、前世代女性と同じ介護は出来ないというのが、講師の見解だ
確かに、妻の犠牲の上に義両親の介護が成り立っていたとしても、遺産は介護を丸投げしてきた夫と夫の兄弟姉妹のもので、妻には入ってこない。
介護という名の過酷なタダ働き、どう考えても貧乏くじだ。
そしてそもそも、妻に、夫の親の介護をしなければならない義務はなく、押しつけられなければならない法的根拠もない。
あるのは、同居している場合の『協力』義務くらいである。と、知ってしまったのと知らないのとでは、全然違う。
本当は引き受けたくなんかないけど、言い返せなくて押しつけられる・・・前に、理論武装して、抵抗できるわけだし。
介護ってやつがからんだとときの、義父母の他人化問題や介護問題そのものの深刻度は、回答者が考えているよりも、きっとずっと先を行っていると、私は思う。
私はこの回答者にケチをつけているわけじゃない。回答者の著作物は面白いし、他の相談回答には、イイネをつけたいものが多いのだ。
ただ、介護ってものにたいする認識は、かなり違うと思っている。
あはは、読売の相談は、結構面白いですから、読んでしまいます