TOPIXの時の利は「売り」に転換している

優利加さん
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昨日の米国株式相場は小幅高となった(DJIA +11.23 @19,945.04, NASDAQ +24.75 @5,487.44)。ドル円為替レートは117円台半ばでの推移。本日の日本株全般は上げた。東証1部では、上昇銘柄数が1,411 に対して、下落銘柄数は474となった。騰落レシオは129.25%へ低下した。東証1部の売買代金は1兆5591億円へ減少し、薄商いとなっている。

TOPIX +1 @1,537
日経平均 -1円 @19,402円

TOPIXも日経平均もほぼ変わらずとなった。年末とあって市場参加者が少なく、また、12月期末の配当権利落ち日にあたり、権利確定に伴う手じまい目的の売りにも押され、積極的な売買も手控えられた。東証1部の売買代金は概算で1兆5591億円と、2015年12月28日以来1年ぶりの低水準だった。TOPIXは12月26日以来3日連続で10日移動平均線を割り込んでおり、時の利は「売り」に転換している。

海外勢は2016年12月2週まで現物と先物合計で日本株を2兆8000億円あまり売り越したが、個人投資家も現物と先物合わせ2兆5000億円超の売り越した。外国人と個人合わせて5兆3000億円を売り越しても、それでも日本株は上昇したのだ。外国人と個人の売りを誰が吸収したのか?それは2016年12月2週まで4兆3000億円を超えている日銀のETF買いと、企業の自社株買いだった。企業の自社株買いは2016年に4兆9000億円超に達し、15年の4兆8210億円を上回って過去最高を更新した。これに日銀のETF買いを加えると9兆円超の買い手となった。外国人及び個人の5兆3000億円の売りに日銀と企業の自社株買いの9兆円超が買い向かった結果がことしの相場構図であった。日銀の破壊力はげに恐るべし。

33業種中21業種が上げた。上昇率トップ5は、非鉄金属(1位)、鉄鋼(2位)、機械(3位)、海運(4位)、金属製品(5位)となった。


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