昨日の米国株式相場は上昇した(DJIA +88.76 @18,956.69, NASDAQ +47.35 @5,368.86)。ドル円為替レートは110円台後半での推移だった。本日の日本株全般は続伸した。東証1部では、上昇銘柄数が1,210に対して、下落銘柄数は650となった。騰落レシオは137.51%。東証1部の売買代金は2兆1727億円。
TOPIX +5 @1,448
日経平均 +57円 @18,163円
米株式市場で主要株価指数がそろって過去最高値を更新したことを受けて、TOPIXも日経平均も続伸した。TOPIXは2015年8月以来の9連騰、日経平均は5日続伸となった。原油価格や金属市況の改善、円安の定着などが好感され、今日は国際石油開発帝石、JXホールディングス、三菱商事など資源株の上昇が目立った。他方、自動車株は下げた。日本時間の22日午前、トランプ氏はビデオ演説で「(2017年1月の)大統領就任初日に環太平洋経済連携協定(TPP)からの脱退を通知する」と明言した。TPP離脱だけでなくNAFTAも見直すと主張しているので、そうなれば自動車関連など日本企業の収益に悪影響が出ることになる。その結果、輸送用機器は下落率トップ2となった。しかし、トランプ米次期大統領の登場により世界の金融市場は「低成長・デフレ・金融緩和」から、「成長・インフレ・財政政策」へと急旋回している地合いは続いている。
早朝、日本列島は関東から東北地方にかけて地震が発生し、沿岸地域に津波が押し寄せた。株式市場では取引開始直後に売りが先行したが、被害が比較的小規模にとどまり、一時円高方向に振れた為替も落ち着きを取り戻すと、買いが優勢となった。
33業種中25業種が上昇した。上昇率トップ5は、鉱業(1位)、鉄鋼(2位)、情報・通信(3位)、石油・石炭(4位)、水産・農林(5位)となった。