銀行株フィーバーが続いている

優利加さん
優利加さん
昨日の米国株は上昇した(DJIA +54.37 @18,923.06, NASDAQ +57.23 @5,275.62)。ドル円為替レートは109円台前半の円安方向へさらに動いた。本日の日本株全般は上げた。東証1部では、上昇銘柄数が1,585に対して、下落銘柄数は314となった。騰落レシオは123.54%。東証1部の売買代金は2兆8561億円。

TOPIX +19 @1,422
日経平均 +194円 @17,862円

米国株高とさらに109円台になった円安を好感して、TOPIXも日経平均も上げた。日経平均は2月1日の戻り高値@1万7865円以来およそ9カ月半ぶりの高値を付けた。昨年9月以降の価格帯別累積出来高を見ると、現在の水準から上の累積出来高は薄く、しこり玉が少ないので「やれやれの売り」は少ない。米大統領選後に軟調となっていたブラジルやメキシコなど中南米の新興国の株や通貨に持ち直しの兆しが出てきたことも投資家心理の改善につながった。もっとも、2月1日に付けた戻り高値の終値1万7865円近辺では利益確定売りが出ており、この上値抵抗線をあっさり突破できるかどうかが目先の焦点となる。

長期金利の指標となる新発10年物国債利回りが午後に8カ月ぶりの高水準を付けると、金融株の一角が上げ幅を広げた。トランプ氏は大規模減税とインフラ投資の拡大、金融規制の緩和(ドッド・フランク法の廃止)を掲げている。金利上昇見通しから3メガバンクもそれぞれ5~6%上昇した。振り返ると、トランプ相場開始後の上昇率首位は三菱UFJだった。第一生命HD野村など金融株の上昇も目立つ。一方で、明治HDなど債券代替銘柄として買われた内需株や新興国関連株の苦戦はが鮮明である。

33業種中不動産を除く32業種が上昇した。上昇率トップ5は、銀行(1位)、鉱業(2位)、倉庫・運輸(3位)、保険(4位)、パルプ・紙(5位)となった。


優利加さんのブログ一覧