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ドル高・円安の流れが加速、金融株は決算で買われる?

11月14日(月) 16:21
ドル高・円安の流れが加速、金融株は決算で買われる?



 東証1部の騰落銘柄数は値上がり1622/値下がり295と買いが優勢。先週発売した手のひらサイズの「ファミコン」が品薄状態と週末に多くのメディアで報じられた任天堂が大幅高。米国でディーゼル車を投入すると日本経済新聞で報じられたマツダが急伸した。金融株は引き続き強い動きで、野村HDや第一生命などは先週から買いが衰えず。決算を発表した三井不なども動きの良さが目立った。一方、大幅下方修正を発表した東洋ゴムが急落。NTTは上方修正発表でも売られ、花王やJTなど内需の大型株は軟調に推移した。五洋建や東亜建、飛島建など中堅建設株に決算で大きく売られるものが目立った。

 金融株の急騰、急速なドル高(円安)進行と、足元で相場つきが大きく変わったが、なかでも為替の動きが著しい。ドル円は9日に日経平均が急落した際に101円台前半まで円高に振れたが、そこから一転、きょうには107円台の半ばまで円安が進んでおり、これは一時的な動きというには大きすぎる振れ幅。短期間で大きく動くことに関しては日米双方に功罪あり、一定程度は修正される可能性はあるが、もともと9月のFOMCを通過したあたりから、弱材料が出てきても円高には振れづらくなっており、基調としての円高は終わったと見ておくべき局面。そろそろ110円どころが意識されるが、昨年6月の125円84銭から今年6月の99円00銭まで、ざっくり26円幅の半値戻しとなる112~113円あたりまではあっさり戻しても不思議ではない。


 きょう引け後にはメガバンクや保険など金融機関の決算が多く予定されており、足元強い買いが入っている金融株のターニングポイントとなるかが注目される。きょう決算で大きく動いた銘柄を見ると、決算内容よりも、足元の株価の位置が過去の水準からみて低位にあるかそうでないかといった点が大きく影響しているような印象も受ける。金融株は今年の高値にはまだ遠く及ばない銘柄も多く、その意味ではまだ上昇余地はある。あすも引き続き金融株が買われるようなら、全体も過熱感を持ったまま上昇する可能性が高い。一方、金融株のクールダウン局面になるようなら、全体も一休みとはなりそうだが、前述の為替の動きを手がかりに、円安メリット銘柄を物色する流れが強まると予想する。




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