女子柔道63キロ級の試合が12日、北京科技大学体育館で行われ、日本代表の谷本歩実が優勝した。
腰のけがを克服しアテネ五輪
に続き2つ目の金メダルを獲得。
アテネに続きすべて一本勝ちだった。
初戦となる2回戦は横四方固め、続く3回戦は崩れ上四方固め、準決勝でも07年王者ゴンザレス(キューバ)を横四方固めで押さえ込んで勝利した。
以前の豪快な投げ技で一本を取る柔道とは様変わりだったが、
決勝では05年世界選手権と06年(W杯)の2大会で一本負けしているデコス(フランス)の大内刈りをはずして豪快な内股で一本勝ちした。
谷本は試合後、「ここまで来れたのも私1人の力ではないので、本当に皆様ありがとうございました」とコメント。
また「やっぱり一本柔道を教えてきてもらったので、それを貫いて、これから柔道する子供たちにもっともっと一本を取る柔道をしてもらいたいと思ったのでよかったです」と語った。
腰椎分離症で一時は低迷したが、腰が完璧ではないにせよほぼ回復。
きょうも痛みはなかったという。足技や寝技など技のバリエーションを広げた「ニュー谷本」の姿を大舞台で披露した。


