堅実さんのブログ

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最善の策 28年9月7日(水)15時12分

 徳川家康は、着ている着物を、ぼろぼろに、なるまで着ていたという。そうして、質素倹約をしていたという。これだと、世間で言っている家康像とかなり異なってくる。そうやって、軍事費とか領内の財政を考えていたらしい。

 ある時、大雨で橋が流されてしまった。その時に家康は、いち早く、橋の修復のために、大金の資金を出したという。家来が今、急いで橋を架ける必要はないと進言すると、今橋を、架けなければ領民は苦労し、財政収入にも影響するという。これは長期的に見て、家康の人気と統治をより有効にするための策だと考える。さすがだと思う。


これ以外にも戦国大名は、領地と、自身の安泰のために、領民にはそれ程,厳しい政策をしなかったと思われる。何時、敵が攻めてくるかという時に、自国の軍事力増大のための、政策を執っていたものと考える。兵力温存と、次なる作戦のためである。

(以下は28年9月6日の日経新聞、春秋より。)

戦国武将の武田信玄は戦いに勝つとは「5分をもって上とし、7部を中とし、十部をもって下とする」と語ったとされる。(以上)

 これも、徳川家康と通じる処がある。戦国大名は、自国の戦力温存を重視した。戦いに勝ったとしても、味方が壊滅的打撃をうけたら、次には、他の大名が攻めてきたら、負けてしまう。それを、防ぐために、出来るだけ、戦わなかったと思われる。戦わずして勝つ。これが最良の戦いだったのである。戦力は、維持したままの勝利こそ、最もいいのだと、考えていたと思われる。孫子の兵法にもこれは出てきている。


これはサラリーマンの社内での、生き方で参考になる。大抵の会社には、派閥があり、会社の運営にはこれが影響される。派閥どうしで、温和に対応することが重要だが、争い好きの人間には、これが出来ない。そこで、サラリーマンはどう、対応するかであるが、先ず、どうなるか分からないので、無理な行動には出ないことである。とにかく、会社の中で生き抜く事を最優先すべきである。その次に出世とか栄達は考えるべきである。

 筆者の娘婿には「会社での出世などはどうでもよい。それよりも、一生平でもよいから、毎月の収入のあることだけを考えて仕事をしろ。」とよく言っている。「この厳しい世の中である。会社を辞めたら、次の職場では、今の収入以下になることが多い。それよりも、我慢して、退職金をもらうことだけを考えろ。」と言っている。これは筆者の経験より、出てきたことである。人の能力など、知れている。能力の無い人が意見を主張して、破れて去っていった人を、随分見ている。



 株式投資ではどうか。無理をしない。投機的な勝負をしない。利益は少しでよい。資産配分を守る。信用取引は出来るだけしない。そして、毎年の時価総額が少しでも増額する方法が、最善の策なのでは。






 



 



 



 



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