現状維持ならテクニカルは反転意識
買い先行で始まった日経平均は、その後も強い動きをみせ一時13400円を回復し、
225.96円高の13394.37円(出来高概算8億5000万株)で前場の取引を終えている。週
末の米国市場では原油相場の大幅下落によってNYダウは300ドル超の上昇をみせて
いたほか、為替相場は一時1ドル110円に乗せたことなどが好感されている。先週末
の決算がアク抜けにつながったほか、自社株買いのほか一部車種の値上げが伝えら
れたトヨタが買い気配からスタートするなど輸送用機器が堅調なほか、信用不安が
燻っている不動産セクターは、URBANが最安値を更新する一方で主力処はリバウンド
をみせてきている。そのほか銀行、ハイテク、鉄鋼の一角なども顕著な値動きをみ
せており、東証1部の騰落銘柄は値上り数が1000を超えている。一方、原油下落を背
景に鉱業や商社といったエネルギー関連の一角が冴えないほか、電力・ガス、陸
運、医薬品といったディフェンシブ系が高安まちまち。また、先週末に決算を発表
した武富士が弱い動きをみせるなど、ノンバンクが弱い。
225先物は買い先行後は膠着をみせているが、寄り付き直後からの一段高によって
日経平均は直近の保ち合いレベルを上放れつつあり、ボリンジャーバンドではこれ
まで続けていたプラス・マイナス1σのレンジを上放れ、一目均衡表では遅行スパン
が上方転換シグナルを発生させつつある。米SECによるカラ売り規制措置の行方
や夏期休暇で参加者が限られていることもあってオーバーナイトのポジションは取
りづらい環境であるため、後場は利益確定の流れが出てくる可能性はあるが、現状
の株価水準を保てるようであれば、テクニカルではトレンド転換をみせてくること
になろう。
物色としてもトヨタが強い動きをみせていることで全体としても決算通過=アク
抜けにつながりやすく、売り込まれていた銘柄に対しての買戻しを意識した物色が
見られてきている。
(村瀬智一)
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