昨日の米国株式相場は続伸した(DJIA +117.86 @18,613.52, NASDAQ +23.81 @5,228.40)。ドル円為替レートは102円台前半の円安方向へ動いた。本日の日本株全般は上げた。東証1部では、上昇銘柄数が1,268に対して、下落銘柄数は600となった。騰落レシオは106.91%。東証1部の売買代金は2兆1364億円だった。SQであることを考慮するとかなり少ない金額である。
TOPIX +8 @1,323
日経平均 +185 @16,920円
米国株高(最高値更新)と円安を好感して、TOPIXも日経平均も続伸した。主力企業の2016年4~6月期決算が想定したほど下振れせず、日本株の買い安心感が漂った。しかし、全般的に薄商いとなり、積極的に上値を追う動きは限られた。また、祝日と週末の谷間にあたり市場参加者が少なく、大きく持ち高を傾ける雰囲気が乏しかった。
本日の相場をけん引したのは、これまで投資家の資金が向かっていた輸出関連株ではなく、割高感を指摘される内需株だ。これまで内需株は決算発表の内容が好調でも売られてきた。しかし、8月10日に決算発表した森永製菓株が急騰し、株価は16%高と制限値幅の上限(ストップ高水準)まで買われ、年初来高値を更新した。
ここにきて再び内需株が勢いを増し始めている。好業績を発表したマツモトキヨシホールディングスも7%高となるなど、好業績の内需株が素直に買われる展開となったが、好業績内需株に割安感は乏しい。PBRで見ると、森永は約2.5倍、明治HDは3.5倍と指標面での割安感はない。
低金利が長期化するとの見方を背景に、業績の安定している内需株は「債券代替」として買われてきた。長期金利が上昇すると「代替債券」としての魅力は減退して、売られた。ところが、イングランド銀行が先週、大規模な追加緩和に乗り出したのをきっかけに、それまでの金利上昇に一服感が出ているため、また「代替債券」としての見直し買いが入っていると思われる。
他方、先週まで買い戻しが続いていた輸出関連株は冴えなかった。決算を受けて輸出関連株の業績が事前予想ほど悪くないと判断した投資家は、これまで市場平均よりも少なめにしていた輸出関連株の持ち高を中立まで戻したに過ぎない。1ドル=105~110円くらいの円安にならないと輸出関連銘柄を積極的には買いにくいのであろう。
33業種中26業種が上げた。上昇率トップ5は、電気・ガス(1位)、水産・農林(2位)、サービス(3位)、小売り(4位)、医薬品(5位)となった。
TOPIX +8 @1,323
日経平均 +185 @16,920円
米国株高(最高値更新)と円安を好感して、TOPIXも日経平均も続伸した。主力企業の2016年4~6月期決算が想定したほど下振れせず、日本株の買い安心感が漂った。しかし、全般的に薄商いとなり、積極的に上値を追う動きは限られた。また、祝日と週末の谷間にあたり市場参加者が少なく、大きく持ち高を傾ける雰囲気が乏しかった。
本日の相場をけん引したのは、これまで投資家の資金が向かっていた輸出関連株ではなく、割高感を指摘される内需株だ。これまで内需株は決算発表の内容が好調でも売られてきた。しかし、8月10日に決算発表した森永製菓株が急騰し、株価は16%高と制限値幅の上限(ストップ高水準)まで買われ、年初来高値を更新した。
ここにきて再び内需株が勢いを増し始めている。好業績を発表したマツモトキヨシホールディングスも7%高となるなど、好業績の内需株が素直に買われる展開となったが、好業績内需株に割安感は乏しい。PBRで見ると、森永は約2.5倍、明治HDは3.5倍と指標面での割安感はない。
低金利が長期化するとの見方を背景に、業績の安定している内需株は「債券代替」として買われてきた。長期金利が上昇すると「代替債券」としての魅力は減退して、売られた。ところが、イングランド銀行が先週、大規模な追加緩和に乗り出したのをきっかけに、それまでの金利上昇に一服感が出ているため、また「代替債券」としての見直し買いが入っていると思われる。
他方、先週まで買い戻しが続いていた輸出関連株は冴えなかった。決算を受けて輸出関連株の業績が事前予想ほど悪くないと判断した投資家は、これまで市場平均よりも少なめにしていた輸出関連株の持ち高を中立まで戻したに過ぎない。1ドル=105~110円くらいの円安にならないと輸出関連銘柄を積極的には買いにくいのであろう。
33業種中26業種が上げた。上昇率トップ5は、電気・ガス(1位)、水産・農林(2位)、サービス(3位)、小売り(4位)、医薬品(5位)となった。