北京五輪第3日は10日、柔道の男子66キロ級で内柴正人(旭化成)が決勝でバンジャマン・ダルベレ(フランス)を破って2連覇を遂げ、日本選手として今大会初の金メダルを獲得した。柔道男子の連覇は斉藤仁(現全日本男子監督)、3連覇の野村忠宏(ミキハウス)に次いで3人目。
決勝は合宿でも顔なじみのダルベレ(フランス)。相手の動きを利用して引き込み返しで寝技に誘い「ギブアップ」を奪った。「ただ、ただ、うれしくて。夢じゃないのかな。
何も覚えてないよ」。家族が見守る観客席を見て、両こぶしを突き上げた。
「とりあえず、大幅な夏休みを取ります。夢はかなえるものですね」。
日本の柔道男子で3人目、30歳でたどり着いた五輪連覇。アテネからの時間がそこだけ続いているようだった。