(写真はマリノスユース出身の谷口選手)
厳しい戦いになるとは予想されていたが、それでも反町監督が率いた2年間の集大成としては、あまりにもあっけない幕切れだった。
58分。ナイジェリアは中盤から右サイドを駆け上がり、中央で素早く連係、最後はオビンナがゴール。アジアで誇った日本の「堅守」を、中央から破る見事な一撃だったが、そのきっかけは日本のミスだ。中盤でボールを軽率に奪われた香川。また、縦方向にドリブルさせてパスコースを狭める手もあった。「反省しないといけない」(本田拓)というが、この2試合はあまりにミスが多かった。
勝ち点3(勝利)を念頭に置きつつ守備を固めてカウンター狙いに徹したナイジェリアのしたたかさに比べると、後半の早い時間に米国戦と同じように失点した日本の試合運びのまずさが目立った。
「プレーはそこそこ出来ても、このチームには軸がいない。鹿島の満男さん(小笠原)のようにぶれない軸が。僕も含めてだけれど」と内田は敗因として振り返った。
