雇用統計の改善を受けた米国株高と円安を好感して

優利加さん
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先週金曜日の米国株式相場は大幅高となった(DJIA +191.48 @18,543.53, NASDAQ +54.87 @5,221.12)。ドル円為替レートは102円台前半の推移だった。本日の日本株全般は上昇した。東証1部では、上昇銘柄数が1,392に対して、下落銘柄数は502となった。騰落レシオは96.71%。東証1部の売買代金は2兆2593億円。

TOPIX +26 @1,306
日経平均 +396円 @16,651円

8月5日に発表された7月の米雇用統計は雇用者数の伸びが市場予想を大幅に上回った。非農業部門の雇用者数は前月比25万5000人増と市場予想(18万人程度)を大幅に上回った。将来的な米利上げ観測により日米金利差の拡大期待から円安・ドル高が進行した。

雇用統計の改善を受けた米国株高と円安を好感して、TOPIXも日経平均も大幅高となった。どちらも25日移動平均線に加えて、10日移動平均線も回復した。銀行や機械、自動車など景気敏感株に買いが集まった。だが、米利上げ観測はさほど高まらず、外国為替の円安進行ペースは弱いままである。

PBRが1倍を大きく下回る地銀などの金融株が、割安感から買われ大幅高となった。日銀が導入したマイナス金利により銀行など金融株には利ざやの縮小による採算悪化を懸念した売りが続いていただけに、海外の機関投資家の銀行株の割安感に目を付けた買いが相場を押し上げた。他方、医薬品や食品など業績が景気動向に左右されにくいディフェンシブ銘柄は割高感が強くなり売られた。しかし、このような動きはファンドのりバランスであり、そう長くは続かない。

8月8日の債券市場では長期国債が売られ、利回り(長期金利)は上昇した。
http://n225cme.com/jgb.html
http://jp.investing.com/rates-bonds/japan-10-year-bond-yield

33業種中32業種が上げた。上昇率トップ5は、保険(1位)、銀行(2位)、不動産(3位)、海運(4位)、証券(5位)となった。

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