【投資脳のつくり方】中国、金融引き締め修正

木下 晃伸さん
木下 晃伸さん
みなさま、いかがお過ごしでしょうか。
経済アナリスト、木下 晃伸(きのした てるのぶ)です。

●北京オリンピック

負けてしまいましたね、男子サッカー、日本代表。
すっかり忘れていて、慌てて最後の10分だけ見たのですが、、、
いよいよ明日は北京オリンピック開幕。
日本代表の奮起に期待したいところです。


●それでは、雑誌「マネージャパン」ホームページに平日毎日連載している
「経済アナリストが斬る!投資に役立つ3大ニュース」をご覧下さい。

本日もよろしくお願い申し上げます。

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【経済アナリストが斬る!投資に役立つ3大ニュース】
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1.中国、金融引き締め修正

2.市場混乱、損失なお拡大

3.心の病抱える社員

http://www.terunobu-kinoshita.com/20080807-toushinou.pdf

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1.中国、金融引き締め修正

(出所)2008年8月7日付日本経済新聞朝刊1面

 ●中国政府は、金融引き締め政策の修正に乗り出した
 ●金融引き締め修正はポジティブにとらえていい
 ●中国株が反転する可能性

中国政府は北京五輪後の景気下振れを防ぐため、
金融引き締め政策の修正に乗り出した。
中国人民銀行(中央銀行)は昨年秋に強化した銀行融資の総量規制を緩和。
中国国営の新華社は6日、人民銀が中小企業を支援する狙いで、
全国に支店を持つ銀行は5%、中小企業向けの融資が多い地方銀行は
10%の融資枠拡大を認める方針を打ち出したと報じた。

中国共産党は七月下旬にも政治局会議で
インフレ抑制を最優先に掲げつつ、マクロ経済政策の目標の一つを
「景気過熱の防止」から「経済の安定的で比較的速い発展の保持」に変更。
すでに金融緩和に向けて動き出していたといえる。

今回の融資規制緩和は金融面での初の支援策。
そして、中国の金融引き締め修正は
ポジティブに捉えるべきだと考えている。
なぜなら、中国株が大きく下落したのは、
金融引き締め政策が理由として大きい。
だからこそ、多くの投資家が懸念している
「北京五輪後は景気が後退する」という不安を払拭するために、
金融緩和に動くことがポジティブだと考えられるのだ。
特に、中国株の中でも構成比の高い金融や不動産株は反転する可能性がある。

すでに北京オリンピックは、女子サッカーから競技が始まっている。
この北京オリンピックの盛り上がりが終わったとき、
一般的な意見に反し、株式市場にも
盛り上がりが戻ってくることは十分考えられる。


2.市場混乱、損失なお拡大

(出所)2008年8月7日付日本経済新聞朝刊3面

 ●欧米市場の金融不安が本格化してからほぼ一年
 ●予測していた通りの展開
 ●資源に流れていたマネーが株式市場へ戻ってくる

欧州金融大手のBNPパリバが昨年8月9日に傘下のファンドを凍結し、
欧米市場の金融不安が本格化してからほぼ一年。
一年前の2007年8月といえば、
その当時もサブプライムローン問題が影響し
日経平均株価が大幅に下落した月だった。
なかでも、8月15日、16日、17日の3日間は
日経平均株価が▲1,570円という大幅下落を演じてしまった。

当時を振り返ると、サブプライムローン問題は
「一過性の要因」と言われることが多かった。
ただ私は一過性とは考えず、
むしろ重大な問題を引き起こすのではないか、と考えていた。
これは「27人のすごい議論」(文藝春秋)にも書いた通りだ。

しかし、サブプライムローン問題が起こったからこそ
価格が上昇したものもある。
それは、原油を中心とした資源関連だ。
ただ、直近ではそれら資源関連の価格も下落している。
こうなると、何も上がっていないという状況になってしまう。
これは、マネーフローが世界的に収縮してしまっているということだ。

ただ経験則的に、マネーフローが収縮した状態が
いつまでも続くことはない。
収縮したマネーはいずれどこかに流れて行く。
そう考えると、ブプライムローン問題も1年前に比べれば
ずいぶん峠を越しているのであれば、
資源に流れていたマネーが株式市場へ戻ってくることも
十分考えられるのではないだろうか。
マネーフローの流れが変わりつつある現在、悲観的になることはない。


3.心の病抱える社員

(出所)2008年8月7日付日経産業新聞15面

 ●最近3年間で心の病を抱える社員が増えている
 ●年齢別では30歳代社員が最も多い
 ●コミュニケーションが重要

「最近3年間で心の病を抱える社員が増えている」と半数以上の企業が回答した。
さらに年齢別では30歳代社員が最も多いとの回答が約6割に達した。

私は、これからも心の病は増加すると考えている。
これは現在の時代背景を考えればみな気づいていることだろう。
不景気が続き、人員削減等を行ってきたことで、
ビジネスで付き合う人同士が
お互いに「心のケア」にまで余裕を持つことができなくなっているのだ。

特に私は、就職が超氷河期と言われた1998年の入社になるのだが、
心の病を抱えている割合が多い世代だと思う。
30歳代の社員は、不景気の悪影響を最も強く受けている。
それは実感としてわかる。
訳も分からないまま成果主義が導入され、先輩はリストラにあい、
かといって心のメンタルケアをしてくれる余裕も会社になくなっている。
そうなると、仕事の行き詰まりや人間関係のトラブルなどが、
心の病を引き起こしてしまう。

私は、社員の心の病を軽減するためには、
とにかくコミュニケーションを多く取ることが何よりも重要だと思う。
上司から部下、また部下から上司へ、お互いに話をすることが大切だ。
もちろん、話をするような雰囲気作りなど
考えなければならないことはある。
笑い話や冗談、自分の失敗例など、
取るに足らない話をどれだけしているかが、
結局心の病を軽減する一番のクスリだと思う。


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