好材料が重なって大幅反発

優利加さん
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予想以上に好調だった雇用統計を好感して、先週金曜日の米国株式相場は大幅高となった(DJIA +250.86 @18,146.74, NASDAQ +79.95 @4,956.76)。ドル円為替レートは101円台前半の円安方向へ動いた。本日の日本株全般は大きく上昇した。東証1部では、上昇銘柄数が1,897に対して、下落銘柄数はわずか51となった。騰落レシオは91.75%。東証1部の売買代金は2兆1219億円。

TOPIX +46 @1,256
日経平均 +602円 @15,709円

TOPIXも日経平均も5営業日ぶりに大幅反発し、日経平均の上げ幅は一時700円を超えた。10日移動平均線を一気に回復し、25日移動平均線まであと少しのとこまで戻してきた。先週末には信用の売り残が大きく膨れ上がっていたので、売り方は買戻しを余儀なくされた。空売り比率は7月8日の44.1%から本日7月11日は39.2%へ低下した。http://www.jpx.co.jp/markets/statistics-equities/short-selling/

先週末に発表された6月の米雇用統計は大きく改善して、これを好感した米国株式相場は大幅上昇した。日本時間の7月8日夜に発表された米国雇用統計は、非農業部門の雇用者数は28万7000人と市場予測(17万人)を大幅に上回り、5月から急速に改善した。日本では、事前の予想通り7月10日の参議院選挙で与党が勝利し、与党勝利による5兆~10兆円程度とされる補正予算への期待と底堅い米国景気が日本株を大きく押し上げた。大規模な公共事業への期待から建設株が買われた。ただ、補正予算といっても、予算策定作業はこれからであり、承認と実行は秋の臨時国会以降となる。さらに、輸出企業の収益を大きく左右するドル円相場は1ドル=101円台で推移しており、このままでは企業業績見通しの下方修正が避けられない。手放しで喜んではいられないのが現状である。

33業種すべてが上昇した。上昇率トップ5は、その他製品(1位)、鉄鋼(2位)、証券(3位)、ガラス・土石(4位)、保険(5位)となった。

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