【投資脳のつくり方】米、金利据え置き

木下 晃伸さん
木下 晃伸さん
みなさま、いかがお過ごしでしょうか。
経済アナリスト、木下 晃伸(きのした てるのぶ)です。

●iPhone

職業柄、買いました。実際に使うとたしかに便利です。
絵文字がない等、世間では言われていますが、
絵文字を使わない私のような人間にはほとんど影響がありません。

それどころか、会社に来たメールも、
さくさくと取り込めてしまいますし、検索もPCと同様のレベル。
iPod機能もばっちりで、音楽も楽しめます。

ただ、惜しむべきは、
結局、私が使っていた同じタッチパネル形式のiPodが
まったく意味がなくなってしまったこと。

全部iPhoneに機能がついているどころか、
iPhoneのほうが便利な機能もたくさんあるためです。
アップルの経営戦略はさすがだな、ある意味感心しています。

このiPod、5万円ぐらいしてるんですけどね、、、

●それでは、雑誌「マネージャパン」ホームページに平日毎日連載している
「経済アナリストが斬る!投資に役立つ3大ニュース」をご覧下さい。

本日もよろしくお願い申し上げます。

※本資料の利用については、必ずプロフィール画面の
重要事項(ディスクレーマー)をお読みいただいた上、ご利用ください。

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【経済アナリストが斬る!投資に役立つ3大ニュース】
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1.米、金利据え置き

2.三菱UFJ4ー6月期純利益66%減

3.百度、人材からヤフー攻め

http://www.terunobu-kinoshita.com/20080806-toushinou.pdf

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1.米、金利据え置き

(出所)2008年8月6日付日本経済新聞夕刊1面

 ●米連邦準備理事会(FRB)は金利の誘導目標を据え置くことを決めた
 ●「利上げは遠のいた」と受け止め、米国株が大幅に上昇
 ●今後の米国は景気悪化が本格化

米連邦準備理事会(FRB)は5日開いた米連邦公開市場委員会(FOMC)で、
最重要の政策金利であるフェデラルファンド(FF)金利の誘導目標を
現行の年2.0%で据え置くことを賛成多数で決めた。
金融不安などから米景気の先行きに慎重な見方を示したため、
市場は「利上げは遠のいた」と受け止め、米国株が大幅に上昇した。
米国の株価上昇を受け、本日の日経平均株価は
13254.89円(前日比+2.63%)と上昇している。
米国の株価は、日本の株価と連動することも多いことも事実。
日本株の状況を知る上でも米国の状況にも注目しなければならない。

その米経済の先行きについてFRBは、
「成長の下振れリスクはなお残るが、
インフレの上振れリスクも重大な懸念だ」と表現、
インフレへの警戒感を強くにじませた。

FRBはサブプライムローン問題の深刻化を受け、
昨年9月から今年4月にかけて7回の利下げを実施。
FF金利を年5.2%から年2.0%まで引き下げた。
金利動向は株価に重大な影響を与える中で、
一般的に利下げは株価を上昇させると言われている。
ただし、現実的に利下げの実施は景気後退のシグナルであり、
株価上昇は一時的にとどまると、
当メールマガジンで何度かお伝えしてきた。

実際、2001年3月、日本がゼロ金利政策を採用したとき、
13,000円台だった日経平均株価が
2003年までに7,000円台まで下落してしまったのだ。
たしかに、今回、米国で金利が据え置かれたことで、
株価が一時的に上昇する可能性はある。
しかし、利上げが遠のいたという理由で
株価が上昇しているのであれば、中長期で見れば危険なシグナル。
米景気が本格的に悪化する前のサマーラリーと捉えたい。


2.三菱UFJ4ー6月期純利益66%減

(出所)2008年8月6日付日本経済新聞朝刊1面、7面

 ●三菱UFJフィナンシャル・グループ(FG)の4月ー6月期決算を発表
 ●3メガバンク3行のサブプライム関連損失は軽微
 ●銀行株への投資タイミングとは

三菱UFJフィナンシャル・グループ(FG)が5日発表した
2008年4月ー6月期決算の連結純利益は511億円で前年同期比66%減った。
減益幅は3メガバンクで最大。
純利益はみずほFG(1329億円)や三井住友FG(580億円)を下回った。
このニュースが影響し、本日の三菱UFJFGの株価は904円(前日比▲1.2%)と、
日経平均株価がこれだけ上昇している中で、逆行安を演じてしまった。

ただし、懸念とされていたサブプライムローン問題の影響は限定的であった。
メガバンク3行のサブプライム関連損失は三井住友が100億円で最も少なく、
みずほの損失は270億円、三菱UFJは160億円と続いた。
海外勢では米シティグループやメリルリンチなどが
4月以降も1兆円規模の追加損失を計上しており、
欧米金融機関に比べれば傷は浅いといえる。

にもかかわらず、大幅な減益を余儀なくされている。
その理由は、景気減速に伴う企業業績の悪化で、
貸し倒れに備えた引当金の費用が急増したためだ。
広義で言えば世界経済の悪化が日本経済を悪化させている
ということだが、狭義で言えば国内要因で減益となったということ。
結果、銀行株は軟調な展開となっている。

しかし、銀行株は「決算が悪化」し、
その理由が「不良債権コストが増加」しているときが投資チャンス。
来期(2010年3月期)は今期(2009年3月期)の
不良債権コストが大幅に減る事が予想されるため、
増益になる可能性が高まるからだ。
不良債権処理の過程が、銀行株の唯一の投資チャンスであり、
現在はそのタイミングだ。


3.百度、人材からヤフー攻め

(出所)2008年8月6日付日経産業新聞16面

 ●中国のインターネット検索最大手、百度が日本市場で攻勢を強めている
 ●韓国では「ネイバー」が最も高いシェアを誇る検索エンジンサイト
 ●携帯電話を制した企業が、勝利する

中国のインターネット検索最大手、
百度(バイドゥ・ドット・コム)が日本市場で攻勢を強めている。
今年に入って日本のヤフーで
ネット検索事業の中心となっていた人物を相次ぎ獲得。
日中双方で日本市場に最適化したネット検索技術の開発を加速し、
利用者拡大を狙う。百度は中国の検索市場では圧倒的な強さを誇る。

同様に韓国では、韓国ではNHNという、
韓国ローカルの企業が運営している「ネイバー」が
検索エンジンサイトで最も高いシェアを誇っている。
私たちが多く利用するヤフーも韓国では5%のシェアしかない。

日本で「ググる」と言うように、
私たちは検索エンジンサイトと言えばGoogleもしくはヤフーを考える。
しかし、中国では、「百度一下(バイドゥ・イーシャー)」が、
「ググる」と同様、ネット検索するの意味。
米国同様の検索サイトが圧倒的なシェアを握っている日本は、
アジア各国の中では珍しいのかもしれない。

ただ、各企業に共通しているのは、
自国だけではいずれ飽和してしまうという事。
だからこそ、積極的に世界に業況を拡大させているのだ。
では、勝者はどこになるのか。
私は、「携帯電話」を制した企業が勝つのではないか、と考える。
携帯電話は世界で10億台が利用されている圧倒的なマーケット。
先日、アップルより発売になったiPhoneでは、
携帯電話一つでPCと同様のインターネット検索ができてしまう。
iPhoneは世界標準の機種ということを考えれば、
そのポテンシャルが分かるだろう。
Googleやヤフーは、すでに携帯電話の分野を視野に入れた動きをしている。
百度にしろNHNにしろ、携帯電話ビジネスでの成否が勝敗を決めると思う。


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