ギャンブル依存症

yuhsanさん
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株式投資はギャンブルか?と聞かれたら、昔は、ギャンブルではないという人が大半でしたが、今では、ほとんどの人がギャンブルと答えます。

  
無理もありません。日経によると、株式投資をしている人の9割までが、短期投資家だそうです。短期投資の場合、株の儲けは値幅取りです。不確定な事象を対象に掛け金を取り合う制度で、儲けは誰かの損失の上になりたっています。まさにギャンブルそのものです。


ところで、あなたは儲かっていますか。短期投資で儲かっている人に、こんなことをいっても無駄です。大いに儲けてください。


ギャンブラーか、自覚症状のないギャンブル依存症にかかっている人の多くは、儲かっていません。パチンコや賭けマージャンに熱中している人と、本質的には同じです。 

      
サイコロの目で決まる丁半ばくちよりも、経済や会計の勉強をすれば、人よりも有利に、あるいは知的に、勝負ができると考えているのかもしれません。100万円を1年で1億にした話とか、主婦がFXて何億も稼いだという話を信じて、そのチャンスに夢を託しているのでしょうか。


……としても、最後は力ずくで勝負するその道のプロにはかないません。そのプロも最近は、コンピューターが代役を務めるようで、為替もプログラム売買のほうが、感情を挟まないのでいい結果が出るようです。為替ばかりではく、株の世界でも、コンピューターが、プロにとって代わられるようになってきたようです。どうりで最近は、ミセスワタナベの話を聞かなくなりました。


昔は、賭け事の極意は、勝つときは大いに稼ぎ、負けをどうやって抑えるかといわれていました。コンピューターが人間の心まで読むようになると、この鉄則までプログラム化されてしまったようです。今やこの世界にプロはいなくなり、無機質なコンピューターが幅を利かせているのです。


あなたは、コンピューターに勝つ自信がありますか。あったとしても、せいぜい、ポケットマネーをカジノで使う程度の勝負しかできないでしょう。なら、コンピューターに精通して、コンピューターを超える投資法を創造したらいいじゃないですか……。とはいっても、勝ち負けで儲けが決まるギャンブルからは抜け出ることはできないのです。


株式投資を値幅取りだけと考えている投資では、最後はすべて胴元に吸い上げられてゆく運命が待っているのです。株式投資のウイナーは、証券会社か、取引所しかいないのです。証券会社も、取引所も、マスコミも、市場の活性化と称して、短期投資家に有利な情報を流し、短期の投資法を推奨しています。長期投資をやらないように仕向けているのです。


株式投資は、ギャンブル以外の面を持っています。投資で経済を活性化し、企業が発展することで、その果実を受けるという投資の道です。歴史は繰り返すといわれています。株は儲かるといわれた時代の投資法に戻ってみてはいかがでしょうか。


長期投資の優位性は、コンピューターとの勝負に負けないというだけではありません。長期投資の優位性は、歴史が証明しているのです。


どこの国でも、20年の期間をとってみると、株価平均が上がっています。日本の場合は、昭和バブルの影響で、マイナスになっていますが、30年でみると値上がりしています。経済のパイが拡大し、それに合わせて企業収益が拡大し、株価の上昇が読み取れます。


これは、株は上がるばかりでなく下がることもある、という絶対的な事実と同じくらい確度の高い法則なのです。コンピューター時代になっても、変えられることのできない現象です。


それでは長期投資家になれば、誰でも儲かるのですか。そんな単純なものではありません。


まずは、ギャンブル依存症から抜け出すことです。


この話の続きは、また明日。




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