10年物国債利回りが-0.155%まで低下⇒銀行・証券売り

優利加さん
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昨日の米国株式相場は下げた(DJIA -19.86 @17,985.19, NASADQ -16.03 @4,958.62)。ドル円為替レートは107円台前半のやや円安方向での推移。本日の日本株全般は下落した。東証1部では、上昇銘柄数が615に対して、下落銘柄数は1,182となった。騰落レシオは110.06%。東証1部の売買代金は2兆4548億円となったが、SQであったことを考慮に入れると依然として薄商いだった。

TOPIX -7 @1,331
日経平均 -67円 @16,601円

米国株安や原油安を嫌気して、資源株や海運株などを中心に幅広い銘柄が売られた。TOPIXも日経平均も下げたが、またまた粘り腰を見せた。それにしても金融株の下げが目立った。6月10日は長期金利の指標である新発10年物国債の利回りが低下し、一時マイナス0.155%と史上最低を更新した。銀行株が売られるのは、マイナス金利により銀行の収益力が低下し、実体経済の停滞を長期化させかねないからだ。さらに、景気の停滞が続けば株式相場の低迷となり、それが証券株の売りにもつながり、金融セクター全体に売りの連鎖が走る。野村證券をはじめとする証券株の弱さは活力を欠いた株式市場全体の活況の無さを象徴している。

来週はFOMCと日銀の金融政策決定会合が予定されているが、どちらも現状維持を続けると見られている。6月23日にはEU離脱を問う英国民投票というビッグイベントが控えている。このビッグイベントを通過するまでは、日本株は膠着相場が続きそうだ。

33業種中29業種が下げた。下落率トップ5は、鉱業(1位)、鉄鋼(2位)、石油・石炭(3位)、非鉄金属(4位)、海運(5位)となった。

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