なんだろう これなのか
アキュセラ株が急落 新薬候補、効果認められず
2016/5/26 23:14
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26日の株式市場で東証マザーズの創薬ベンチャー、アキュセラ株が急落した。終日売り気配で推移し、大引けに配分方式で売買が成立。制限値幅の下限(ストップ安)となる前日比1000円(17%)安の4790円で取引を終えた。同日朝、目の病気に使う新薬候補の効果が確認できないと発表。個人投資家の失望売りが広がった。
アキュセラ株の売買高は1万9600株。ストップ安水準で673万株の売り注文が残った。
アキュセラは同日、失明や視力低下を招くドライ型加齢黄斑変性症の新薬候補「エミクススタト塩酸塩」の臨床試験の結果概要を公表した。「現時点では病気の進行を抑える効果が確認できなかった」という。当初は6月に概要を示す予定だったが前倒しした。
新薬候補は目の細胞の機能が中心部から衰えていく地図状萎縮という症状に効くとみられており、開発に成功すれば有望な治療薬になると期待されていた。
アキュセラ株は大型株を手掛けにくい地合いの中で個人投資家が活発に売買するようになり、25日までの1カ月間で4割強も上昇していた。市場では発表を機に「高まっていた期待がはげ落ち、急落につながった」(松井証券の窪田朋一郎氏)との指摘が出ていた。
会社は「積み上げたデータを分析し治験を続けるかどうかを判断する。収益への影響は精査中」と説明している。同社株を間接保有するSBIホールディングスの株価も26日は9%安で引けた。