上にも下にも動けない膠着状態

優利加さん
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昨日の米国株式相場は下げた(DJIA -91.22 @17,435.40, NASDAQ -26.59 @4,712.53)。ドル円為替レートは110円/US$台前半での推移。本日の日本株全般は上げた。東証1部では、上昇銘柄数が1,332に対して、下落銘柄数は481となった。騰落レシオは116.82%。東証1部の売買代金は1兆8831億円。

TOPIX +7 @1,343
日経平均 +90円 @16,736円

米国株安にもかかわらず、TOPIXも日経平均も小幅高となった。5月13日の高値と安値の範囲内での動きが5日連続で続いている。相場全体は上にも下にも動けないようだ。足元の相場の背景を整理してみよう。

1~3月期のGDP成長率や機械受注など、直近に発表された経済統計で市場予想を上回るものが相次いでいる。また、企業業績は意外と底堅く、上場企業の今期の連結経常利益は前期比2.7%増える見込みだ。他方、外国人による売り圧力は和らいでいる。東京証券取引所が発表した5月第2週(9~13日)の投資部門別株式売買動向では、海外投資家は小幅だが3週ぶりに買い越した。6月の米国利上げ観測が再燃してきて5月19日には一時110円39銭近辺と4月下旬以来、3週間ぶりの円安・ドル高水準を付けた。しかし、一段の円売り・ドル買いは足元では見られない。国内輸出企業などの想定為替レートが110円台に集中し、実需の円買いが入りやすいためだろう。だが、これまでの円買い・ドル売りを主導してきたのは海外の投機筋であり、まだ大幅な円の買い持ち高は膨らんだままであることを考えると、ポジションを巻き戻すためにいつかは円売り・ドル買いへ転じるはずだが・・・。

33業種中29業種が上げた。上昇率トップ5は、水産・農林(1位)、繊維製品(2位)、その他製品(3位)、情報・通信(4位)、ガラス・土石(5位)となった。

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