GDP速報値は解釈がまちまちで方向感が決まらず

優利加さん
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昨日の米国株式相場は大幅下落した(DJIA -180.73 @17,529.98, NASDAQ -59.73 @4,715.73)。ドル円為替レートは109円台前半の推移。本日の日本株全般は下げて終える銘柄が多かった。東証1部では、上昇銘柄数が778に対して、下落銘柄数は1,056となった。騰落レシオは114.07%。東証1部の売買代金は2兆3366億円となり、3日ぶりに2兆円の大台を回復した。

TOPIX +3 @1,338
日経平均 -8円 @16,645円

米国株は大幅安となったが、TOPIXも日経平均も小安く始まったが大きく崩れることはなかった。この3日間は5月13日の高値と安値の範囲内での値動きが続いている。1-3月期GDP速報値は前期比年率1.7%増、2四半期ぶりにプラス成長となり市場予想の中心である0.3%増を大幅に上回った。市場予想を上回る強い数字だったものの、その解釈がまちまちだったため、不透明感がより強まってしまった。2四半期連続でマイナス成長になれば、政策期待が高まり、株価は下支えされるという思惑は宙に浮いたが、うるう年の効果を考慮すれば景気の勢いは弱く、財政出動を伴う景気対策が打たれるとの見方もできる。少なくとも、日銀のマイナス金利拡大観測が後退し、三菱UFJ三井住友FGなど銀行株が大幅高となり、マイナス金利下で運用難にあえぐ保険株も買われた。


33業種中18業種が上げた。上昇率トップ5は、鉱業(1位)、銀行(2位)、海運(3位)、石油・石炭(4位)、非鉄金属(5位)となった。


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