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投資顧問無料3927アクーン

3927 アークン
情報セキュリティ製品の開発・販売事業を行う会社で、主要製品は法人向けIT全般統制支援ソリューション「Ahkun EX AntiMalware(アークンマルウェア)」、PC業務管理システム「Ahkun PasoLog(アークンパソログ)」、また米Imperva社のSecureSphereシリーズ(セキュアスフィア)は、セキュリティ機能を提供する「SecureSphere ゲートウェイ」、SecureSphereゲートウェイを集中管理する「SecureSphere MX マネジメントサーバ」の2種の提供も行う。
5月11日には、米Imperva社との技術連携でファイルサーバ向けセキュリティ検疫ソリューション「Server Data Protection with Ahkun」を、16日から新発売することも発表した。
こうした新展開の観点からもホット銘柄。
また同社は15年12月18日にマザーズ市場に新規上場を果たした、成長ステージにある情報セキュリティの小規模企業。
事業内容が情報セキュリティと個人投資家などの関心を集めやすい話題性も後押しして、公開価格の1360円に対し3.6倍の4925円で初値を形成した(初値形成は上場2日目。初日は人気化で取引成立できず)。12月30日には高値1万0440円を付けて、公開価格比7.6倍と高騰した程だ。
しかし、16年1月4日に同社が社外のデータセンターに設置しているバックアップ用サーバへの不正アクセス事件が発生。
顧客企業リスト3859社の流出可能性と、3社の顧客企業アカウントへの不正アクセス、同事件に対する公開阻止のための金銭要求の恐喝未遂事件が発生したことを公表した。
情報セキュリティ製品の開発・販売を行う企業へのなりすまし不正アクセスが発生したことで、同社のセキュリティの質への懸念が高まり、代理店(大手通信機器販売会社)は同社製品の1ヵ月間の販売停止を実施した。
同社はその間に監視、調査、セキュリティ再構築の対応を進めてきた。株価は事件公表後の1月22日安値2410円まで、高値から△77%もの下落を記録した。市場も同社株価も、大きく動揺した表れである。
株価はテクニカル・リバウンドを除き、約3ヵ月半の期間底這い状態だったが、5月12日に前期(16年3月期)本決算を発表した。
不正アクセス事件の影響(とくに1ヵ月間の代理店販売停止)で、決算内容は減収減益だったが、アク抜けで株価は復調している。
業績は売上高9.8億円(前期比△1.1%)、営業利益1.2億円(△25.0%)、経常利益1.2億円(△25.6%)、純利益0.7億円(△34.6%)、1株当たり純利益40.3円実績だった。
事件の影響は徐々に落剥(実際に代理店からの受注も回復済みの模様)、しかし今期(17年3月期)の業績見通しを会社側はかなり慎重に見積もっている。
しかし、今期については1月の不正アクセス事件の影響は軽微として、市場コンセンサスは会社計画を上回る、売上高10.5億円(前期比+7.1%)、経常利益1.8億円(+41.7%)、純利益1.1億円(+54.9%)、1株当たり純利益55.6円予想としている。
コンセンサス寄りの業績着地の確度は高いと見て、今期の利益水準で試算した想定株価は、やや保守的(高値からの90%掛け)に見ても3450円付近の評価がありそうだ。
出来高も復活していることから、新製品への期待感も増していく方向であろう。
買いメドは2990円前後まで。想定の取り組み期間は3-4週間程度。想定目標株価@3450円付近への戻りを期待。
一方、損切りについては2500円割り込みでリスク許容に応じて要検討と考える。
なお、取得株価、想定目標株価、損切りラインなどは、あくまでも参考値としての目安記載であり、投資家個々にリスク許容度などトレードの感覚は異なるため、ご自身の取引ルールやご判断を優先することが大切である。
(13日終値@2902円に対する目標株価の想定上昇率+18.8%前後。)
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