安静時、正常な大人の呼吸量は、1回450ml~500ml。そのうち酸素の摂取量は20%。
肺の中には、普通の呼吸では動かない空気(機能的残気量)が3,000mlあって、周囲の
環境の急激な変化から身体を守る、一種の安全装置の役目をしています。
身体中の血液は2~3分ごとに肺胞の回りの血管を通り、身体全体をまわっています。
身体が酸素をエネルギー源として燃焼させると、老廃物として炭酸ガスが発生します。
この炭酸ガスを捨て、新しい酸素を吸収して、真紅の生き生きとした血液に変わります。
炭酸ガスがたまると脳や心臓などの働きが悪くなるので、肺は連続的に酸素を供給し、
炭酸ガスを体から出して、血液の酸性化を防いでいます。
これをガス交換といい、このガス交換のおかげで疲れがとれ、活力が蓄えられます。
脳が体の中で一番酸素の消費量が多いのです。なので鼻で空気をすって口から吐く
これは体に取って脳の酸欠を防ぐ呼吸法なのです。