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第18回高槻ジャズストリート -KKBが素晴らしかった-
第18回高槻ジャズストリート (写真はすべてここ高槻ジャズストのオフィシャルサイトから借用しました)
「高槻を音楽があふれる楽しい街にしよう」という思いを抱いた人たちが集って、1999年に始めた「高槻ジャズストリート」は毎年ゴールデンウイーク中に開催されてきた。
今年は第18回目で60会場、4000人以上のジャズミュージシャンによるライブが3日、4日の二日間、街中ところせましと行われて、それらは全部無料で楽しめるのでした。
主催は「高槻ジャズストリート実行委員会」というボランティアのみなさん、この委員会のもとで、企画・運営から資金集め、交通整理、ゴミの分別まで、本当に何から何まで、すべてボランティアの手によって続けられてきているという、他に例をみない素晴らしい市民活動です。
高槻現代劇場
今年の目玉は高槻現代劇場の夜の部、KKBバンドのみなさんが出演した4日の夜でした。KKBってどんなバンド?
翔年は聞いたことありませんでしたが、かつて日本のジャズ界をけん引してきた名プレイヤー、原田忠幸、五十嵐明要、杉原淳、箱石啓人、宗清洋、古谷允などが「後期高齢者バンド」というしゃれた?名前で今活躍中のバンドなのだとか…。
それに特別ゲストとして、クラリネットの北村栄治、ボーカルの宝田明、阿川泰子を迎えて、ジャズストではおなじみの箕輪博之トリオ(feet.岸ミツアキ)と共演するという豪華さ、にぎやかさ。
このメンバーの平均年齢は81.25歳といいますから驚きでした。忘れかけている名前も混じっているので、ガイドブックを見ながらメモしています。みなさんも名前を見て懐かしんでいただければ幸いです。
高槻現代劇場(ボーカルは宝田さん)
阿川泰子(vo): 1978年にデビュー。アルバム「SUNGLOW」はジャズシンガーとして異例の60万枚の大ヒット。
五十嵐明要(as): 音楽生活65周年を迎えて益々の活躍という。
大山日出男(as): クラリネットから15歳でアルトサックスに転向。82年に渡米。教則本の出版もある。
片岡雄三(tb): 「原信夫と♯&♭」など多くのビッグバンドにも参加していた。コンボのソリストとしても有名。
岸ミツアキ(pf): 第1回高槻ジャズストから毎回出演。翔年は彼の演奏スタイルは大好き。マイクをもたせたらその語り口も一品、誰もが魅了される。CDもメジャーから出ている。
北村栄治(cl): 世界的なジャズクラリネット奏者。2007年「旭日小授賞」を受賞。暖かく深みのある音色と独特のフレーズは聴くものを酔わせてくれる。
杉原淳(ts): 「大橋巨泉とサラブレッズ」を結成。「11PM」のレギュラーを16年間も務めた。最近はプロデューサーとしても活躍。
宝田明(vo): 1954年東宝のニューフェース。芸術奨励賞やゴールデンアロー賞などを受賞、文化庁芸術際賞大賞も受賞した。ミュージカル俳優。
箱石啓人(tp): 国立音大卒。「チャーリー石黒&東京パンチョス」などで活躍。音楽理論や吹奏楽の指導、後進の育成にも尽力。
原田忠幸(bs): 「原信夫と♯&♭」に入団。1966年渡米。
古谷允(ts): 関西が誇るジャズ界の重鎮。高槻ジャズストの常連。
宗清洋(tb): 1969年「北野タダオとアロージャズオーケストラ」に入団。現大阪音楽大学客員教授。
レジェンドのみなさん、それぞれ味わいのある演奏をありがとうございました。みなさん、熟成した高級ワインのような味わいがありました。齢と共にワインのように立派になるのは少数派、たいていは酢になってしまう。(笑) 気をつけよう!
音楽で人と人、人と町がつながり、笑顔あふれる楽しい時間を共有できる「高槻ジャズストリート」、みなさん、来年もきっとご来場ください。またお会いできるのを楽しみにしています。
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