昨日の米国株式相場は下げた(DJIA -113.75 @17,982.25, NASDAQ -2.24
@4,945.89)。ドル円為替レートは110円台前半の円安方向へ動いた。円安を好感して、本日の日本株全般は上げた。東証1部では、上昇銘柄数が1,175に対して、下落銘柄数は637となった。騰落レシオは108.70%。東証1部の売買代金は2兆7889億円へ増加した。
TOPIX
+14 @1,408
日経平均 +209円
@17,572円
本日後場、一部通信社から日銀が金融緩和の一環として金融機関に対する貸し出しにもマイナス金利を適用することを討していると伝わり、円安・ドル高が進み、円相場が1ドル=110円台前半と円安・ドル高方向に転じた。これを材料に、TOPIXも日経平均も大幅高となった。市中銀行は日銀からマイナス金利で資金を調達すれば、マイナス幅で貸し出すことができ、一定の利ざやを確保できる。これが実現すれば、銀行は低利融資でも利ざやが稼げるようになるので、銀行株は大きく上げた。好影響を受ける不動産も上げた。勿論、円安の恩恵を受ける輸出関連株も上げた。日銀は4月27~28日に金融政策決定会合を開くため、追加金融緩和の思惑が高まっている。ただ、タイミングが難しいのではないか。5月26~27日には主要7カ国首脳会議(G7)を控えているので、ここでの合意が出来る前に日銀が単独で追加金融緩和を実施するのは難しいかもしれない。
33業種中27業種が上げた。上昇率トップ5は、銀行(1位)、証券(2位)、海運(3位)、不動産(4位)、鉄鋼(5位)となった。