聞こえない声が耳に入ってくる
それはだれかのすすり泣き
じっと何かをこらえて歯を噛みしめる音
夜明けにそっとカーテンを開けため息をつく
ここからどこかに行ってしまいたいが
どこにも行くところがない
自然と泪があふれ
こころは憂鬱と絶望感に支配される
ただだれかの笑い声がかすかに
こころのかたすみにやわらかい
あたたかいなにかを
あれはやさしさに抱きしめられるような笑い声
きっとその笑顔を見たら
まだ大丈夫だよと
いっしょに行こうよ
これからもずっといっしょに
でも頼るわけにはいかない
やさしさは自分のために
強さに変えて
また別の道を探して
歩きはじめなければならない