期待むなしくNY大幅下落

先ほど閉じた31日のNYは、予想外の大きな下落。 11378.02(‐205.67)となった。GDPが1.9%と予想を下回り、個人消費の冷え込みが鮮明になり、さらに新規失業保険週間申請件数が大幅増で景気に対する懸念が広がったということだ。せっかく一昨日大きく上げてあく抜けしたと思ったのに、上昇分を殆ど吐き出して、日足転換線11411を割り込み、日足基準線11375ぎりぎりのところでとまった。この水準を守れるかどうかが焦点だが、7月23日の高値11698に届かずに下げに転じたために、雲行きがあやしくなってしまった。上値のトレンドラインを抜きそうになっていたものの、結局押し戻された形。この近辺が重要な節目だと思われるが、日足のMACDは上昇しているがまだマイナス。日足RCIも下降し始めており、目先の戻りははこのへんでいっぱいっぱいということになるかもしれない。週足はまだ雲、基準線、転換線の下で下方向、月足も下向きなので、このあたりで勢いを失ってしまうと、ずるずる下げる危険が高くなる。金融不安、原油高騰が一段落してほっとしたのに、金融不安から景気後退に注目が移り、頭がまた重くなってしまった。
 日経平均は、一昨日のNYの大幅上げにもかかわらず、上下に振れて結局9円高。日足は基準線を超えて顔を出しているところだが、上値のトレンドラインに抑えられてしまった格好である。NYの大幅下げをうけて、この水準も維持するのは困難だろう。基準線ごえで底うち反転を期待したのだが、結局は7月24日の高値を抜けられず、ここらで息切れしてしまうのだろうか。三角持合のようになっていたので、期待していたように上離れしないで、下離れてしまうと苦しくなる。転換線13182を守りきれるかどうかが注目だが、国内の企業決算もさえないので、つらいところだ。
 為替が円安で安定しているのがいまのところ救いだが、アメリカの景気が本格的に後退して、金利が下がってくると、変調するかもしれない。事実108円半ばあたりを抜けられずにおり、日足では雲の下限が接近しており、警戒が必要かも。
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