kenixiさんのブログ
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「人員投入すれば工数圧縮出来ますか」「その人の能力次第です」
この記事の所要時間: 約 2分36秒
photo credit: Entrepreneur Programmer via photopin (license)
人を入れればいいってもんではない。
納期が近いからってマンパワーでなんとかしようとした結果、よりファイヤーする。現場のエンジニアとしてはよくある光景。でもなぜか上の立場の人間は、人をアサインすればなんとかなると思ってるフシがあるって話。
投入して即実装なんて出来るわけない
もちろん、戦歴ウン十年のスーパーエンジニアは別。
まぁでもそんなスーパーエンジニアが炎上させまくりのブラック企業にいるわけもなく。そんなブラック企業がおいそれと雇えるレベルの単価ではなく。
現実的にアサインされるのって、僕レベルのエンジニアだと思うんですよね。もしくは僕以下。
じゃあ仮に僕が今の案件にスポット的にアサインされて、定められた工数で実装できるかと問われれば、答えは悩む間もなくノー。どういう実装していて、どういう要件で、どういう実装すればいいのか、そうすぐには理解できないだろうと思う。
これが現実。
現場と客先、両方の折衝が出来ないならPM失格
物言うPMって、僕は正直見たことないです。
例えばお客さんから「リリースまでにこの機能とこの機能追加ね」と言われて二つ返事でOKする人たち。開発リソース考えてますかと。開発効率考えてますかと。
僕は正直、工数出すのもよくないと考えています。(自分の中での見積もりは出すべきですが)例えば5人日と出したら、「5日間誰かに作業させれば機能が出来上がる」と思わせてしまうフシがある。でも現実はそうじゃない。「僕らのチーム、もしくは僕が実装したら5日ですよ」、という意味なのだ。ポッと出のスポット的にアサインされたエンジニアは、同じ工数では作れない。
上の立場の人間はどうしてこれを理解することができないのだろうか。
まぁ僕はその答えは知っていて、「開発現場を経験したことがないから」。納期にねじ込むことしか考えてない。現場に負荷をかけるPMは、正直PMとしての役割を全うしていないと思います。
自分の責任で作業が遅れてるならやります
一応予防線を張っておくと、自分のスキル不足で実装が遅れていたら、それはきちんと巻き取ります。
でも急な仕様変更が出てきたら?
急な追加仕様が出てきたら?
受託している身としては、工数と単価がもらえない限り、やるだけ損です。まぁ自社案件でも、モチベーション的にはそうですけどね。次の仕事に繋がる、という意見もありますが、そんな無理難題を押し付けてくる取引先は今後一切お断りです。
おわりに
いち社員としては、こういう取引的な部分には口を出せないし、そもそも口を出す気もないですが、こういう現場を見てるとブラックだなぁと感じてしまいます。
こういう現象って、取引先もブラック、自社もブラックて場合だけに発動するんですが、両社ともブラックの割合が高すぎて、IT企業では常習化している風潮なんですよね。経営者の皆さん、ホワイト化しないと従業員いなくなりますよ。
そいぎんた!
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