夏までは買い戦術で行けるか?

優利加さん
優利加さん

先週金曜日の米国株式市場はイースター祝日のため休場だった。ドル円為替レートは113円台半ばの円安方向での推移。本日の日本株全般は上昇した。東証1部では、上昇銘柄数が1,562に対して、下落銘柄数は301となった。騰落レシオは129.48%へ上昇した。東証1部の売買代金は1兆9283億円となり、2兆円を割り込んだまま。

円安を好感した買いと配当狙いの買い(権利付き最終売買日)を背景に、TOPIXも日経平均も続伸した。今後どう動くだろうか?明日は日経平均で120円程度の配当落ちが見込まれる。目先の需給面を考えると、技術的な買い需要が有る。株価指数に連動するファンドを運用している投資家は、数カ月後に配当金を受け取るまでの間、配当落ちとなる部分を埋めるために、指数先物に買いを入れることが多いという指摘がある。為替レートに関しては、円高と円安の両方の見方がある。主流派の見方は、購買力平価から計算したフェアバリューとの乖離が大きく拡大しており、ここ数年の円安トレンドはもう終わったという円高転換派だ。もう一つは、米国の4月利上げと日本の財政出動・消費増税延期のシナリオを前提に、基調はドル高であり、ドル安は一時的だと考える見方だ。また、消去法で考えると、テロ、難民、英国EU離脱の三重苦に見舞われている欧州株に比べれば日本株のほうがまだ良いという選択も考えられる。私の個人的な通しだが、伊勢志摩サミットと夏の参議院選挙に向けて、来年4月の消費税再引き上げを延期決定し、5~7兆円規模の補正予算を打ち出してくるのではないだろうか?このシナリオが正しければ、夏までは買い戦術で行けると思う。

TOPIX
+16 @1,382
日経平均 +132円
@17,134円

33業種中32業種が上げた。上昇率トップ5は、海運(1位)、倉庫・運輸(2位)、鉄鋼(3位)、医薬品(4位)、陸運(5位)となった。



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