反発基調だった原油相場が反落した(WTI先物<40ドル)ことを嫌気して、昨日の米国株式相場は反落した(DJIA -79.98 @17,502.59,
NASDAQ -52.80
@4,768.86)。ドル円為替レートは112円台後半の昨日比やや円安での推移だった。本日の日本株全般は下げた。東証1部では、上昇銘柄数が597に対して、下落銘柄数は1,258となった。騰落レシオは123.74%。東証1部の売買代金は2兆1002億円となり、辛うじて2兆円台に戻った。
TOPXも日経平均も小幅安で始まり、前場は少し反発する場面もあったが、後場は力なく下げ幅を広げて終えた。日経平均のチャートを見ると、2月12日を起点として反発トレンドを維持しており、上昇チャネルを形成している。2月1日の戻り高値も視野に入れると、三角保ち合いを形成している。エネルギーが蓄積されており、早晩、上下どちらかへ放れるはずだ。
米国市場での原油先物価格安が嫌気され、商社株や資源関連株が軒並み売られた。上値を積極的に追えるだけの買い材料がない一方、そうかといって、下値が堅く、売りを仕掛けにくい。日経平均も下げ幅を一段と広げてもおかしくない地合いだったが、年金基金とみられる買いが相場を下支えした。つまり、売り買いどちらも明確な材料を見つけられないということだ。輸出企業などのリパトリエーション(海外投資資金の本国還流)に伴う円買いが大詰めを迎えており、一時的には円高に振れやすい局面だが、そのうち通過する。
TOPIX
-10 @1,355
日経平均 -109円
@16,892円
33業種中22業種が下げた。下落率トップ5は、鉱業(1位)、海運(2位)、銀行(3位)、卸売(4位)、鉄鋼(5位)となった。