今日の電力セクターは大幅下落となった。
原因は高浜原発3、4号機仮処分差止めの決定。
これで、覆るまでは3号機は直ちに運転停止作業を行わなければならない。
関西電力は15%近く下げて、既に原発再稼働を行っている九州は8%ほど下げた。再稼働を行っていない東電は逆に2%ほどで済んでいたようだ。
さて、今回の大きな下落で混乱が生じているが感情論抜きで考えると、買い増しや新規建てのチャンスに思える。
流石に仮差し止めに留まらないなら別だが、一時的な混乱での株価下落であれば戻す可能性は高いと思う。
業績には悪影響は出る。本来はその分の業績マイナスを訴えた側から取れれば何も問題は無いのだろうが、
今のままだと結局は地域の活性化の阻害や将来の電気料金に反映されてしまう。業績の影響を見積もって、その分の回復のタイムラグを考慮して納得のいく株価で買うのが良いだろう。
狙いとして、未だに再稼働していない電力としている電力があるが、それぞれのニュースの影響や株価のオーバーシュート具合や業績見通しで決めるしかない。
まあ、分からなければ分散もありだろう。
空売りという選択肢については、もし仮に再び再稼働になった時の株価の変動。つまりリスクを考えるとそもそもの空売りのリターンが期待できない中、強気に空売るのは危険だと思う。
デイトレ等の比較的短い売買ならまだしも、ゆくゆくは電力会社の損失費用が電気料金に転換されて行く構造から考えると、長期では売り込みにくい。
現在稼働している原発が即すべて止まり、そして即廃炉(廃炉費用発生)と予想しているなら空売りもありだろうが、その兆候は今のところ見られない。
今回の判決は少しイレギュラーに感じる。これは私的な意見ではあるが。