『貯蓄から投資へ』というのはずい分前から聞きますが、日本じゃまだそれほど動いてはいないようです。この低金利のご時節に銀行預金じゃどうにもならないと思って、有利な金融商品を探す人は多いでしょうが、そこでぜひ実施してもらいたいのが社債の小口化です。
社債といえども厳密には元本保証はないのですが、よほどのことがない限りは株や投信のような元本割れの可能性は低いはずで、金利も国債よりは有利。ところが、社債って一般に100万円単位のことが多く、中金持ち以上でないとおいそれとは手が出せません。
社債を10万円単位くらいにしてくれるといいのですが、発行企業の都合でできないとしてもいったん証券会社で買ってそれを小口に分割して個人投資家に売るとか、規制を緩和してできないものかと思います。
中原圭介氏の本なんかだと、富裕層なんかよりも中間層を大きくしないと国の活力は衰えるとかですが、まさにその通りだと思います。100万円単位の社債は富裕層なら気がるに手を出せても、中間層には難しいので、それを10万円単位にすれば『貯蓄から投資へ』も推進できて中間層の資産育成にもなると思うんですけどね。