●日米同盟は片務的?
日米同盟では日本は米国に基地と資金を提供している。 それに対し米国は日本本土を守る義務を負っている。 同盟だから、協力して敵と戦うのは当然で、それすら制約されてる点では片務的である。 しかし、日本に米国本土を守る義務まではない。 そこまで求めるならば、米国内に自衛隊基地を提供し、自衛隊に資金を提供すべきだ。
●日本は米国の雇用を奪ってる?
これも誤り。 日本の金融政策は1975以降、ほぼ一貫して「他国と比べ」引き締め的である。それゆえ、長期円高トレンドが続いている。 今も景気中立のインフレ率2%にほど遠く円高水準にある。 それゆえ、日本企業は生産拠点、活動拠点を日本国内から海外に移してる(経済空洞化)。 結果、海外での雇用を増やし、海外で設備投資を行い、外国の経済成長に多大な貢献をしてる。 米国に対しても又然り。 身を削って(笑)、海外雇用を増やし、海外成長を助け続け、自身は相対的貧困度を高めているのが(経済成長率低下トレンド化)、1975以降の日本経済。
、、、トランプの日本批判は日米離間を招き、日本弱体化を招き、中国の更なる台頭を招き、米国のアジアでのプレゼンスと安全保障を危うくすることになるだろう。
結局、トランプの発想は、短期的なミクロ経済のゼロサムゲームの発想。
マクロ、中長期(持続性)で見ると経済はプラスサムゲームなのだが、狭い企業経営者の経験しかないとそれが見えない(企業経営者にはマクロが分かる人間とそうでない人間がいる)
国家経営に必要なのは両方の視点である。 政治には両方の側面がある。 両方の視点(経済のプラスサムゲームと軍事のマイナスサム・ゼロサムゲーム)で国民益を考えることが必要。
それが出来てないことから、トランプにはクリントン(夫の方。妻の方は不明)の時と違って経済政策に有能なブレーンがいないのだと思う。
この点は米国の国民益を大いに危うくするだろう。
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トランプは欧州批判をあまりしない(皆無?)
彼の言動には白豪主義、人種差別の匂いがする。
これは多民族国家・米国のプラスイメージを損なう。
それこそが対欧州での米国の最大の強みなのだが、、。