はるるっぴさんのブログ
信用リスクを定期的にチェックする
何かと忙しいので、今日は日記をパスするつもりでしたが、
少しだけ書くことにしました。
素人のひとりごと日記です。
(すべて正しくは信頼できる専門家へ)
○為替
2月24日(水)に売り方の総攻撃がありました。
ドル円の防衛ライン、110円、111円を一挙に突破すれば、その後、日経平均株価もセリングクライマックスを迎え、長期投資家の出番となるところでした。
しかし、防衛ラインで買い方が踏みとどまり、反撃に転じました。ドル円と連動しやすい日経平均株価も週末に向けて反転しました。足元、ドル円は約114円になっています。さらに円安になれば、ダブルボトムを形成します。
このあたりの売り方と買い方の攻防戦は激しいので、素人がうかつに参戦すると大けが
することになります。結果何もしないのが正解だったと思います。
(除くわれこそはプロと自信のある方)
2月24日が短期的な相場の転換点になった可能性があります。
○日経225先物の買い方と売り方
(2月19日現在)
主な買い方
野村証券
UBS
みずほ
ドイツ
主な売り方
ゴールドマン・サックス
JPモルガン
メリルリンチ
それぞれの動きをTOPIX先物も含めてチェックすると参考になるかもしれません。
実力のある人は、オプションの動向も観察しているのでしょう。
買い方の建玉は、将来売り決済され
売り方の建玉は、将来買い決済されます。
これは計算できます。
足元、少しショートカバーは入っていますが、本格的なショートカバーは入っていません。
○日程
3月4日 2月米雇用統計
3月10日 ECB理事会
3月11日 メジャーSQ
3月14日~15日 日銀金融政策決定会合
3月15日~16日 米連邦公開市場委員会(FOMC)
3月28日 配当権利付き最終日
このスケジュールを見ると、なかなか動きづらい感じがします。
イベント前にポジションをとって的中させるには
結果予想とその後の株価の動きの両方を的中させる必要があります。
結果の予想は当たったけど、その後の株価の動きが予想と違った・・・
などといったことはよくあります。
重要イベント前には、あまり大きなポジションを取らない方がよいかもしれません。
(チャンスを)待つのも投資です。
○中央銀行トップ
3月中旬、日米欧中央銀行の重要イベントがあります。
中央銀行トップは立場上、聞く人がよくわからないように言葉を選んで発言されます。
また、市場センチメントを考え、強気の発言しかできないところがあります。
しかし、外れると批判を受けるので、弱気の担保に
「経済指標次第だ~」
などと言われます。
中央銀行トップから、「経済指標次第」といった表現が出てくると弱気を担保していることがわかります。
マスコミの表面的な解説を読んで納得するのではなく、投資家自身で中央銀行トップの
発言を自分なりに解釈すると勉強になるかもしれません。
○ハイイールド債
現在の世界経済は、金融緩和によって支えられている危険な綱渡りの状態が続いています。
ビジネスマンからも評価されている吉田繁治氏の著書の表紙にも
「必ずやって来る金融危機」と書かれています。
金融危機は人災だから、必ずやってくることがわかるのでしょう。
リーマン・ショックのときは、まだ財政出動、金融緩和の余地がありました。
今度、金融危機が来たときは、もう打つ手が限られています。
FRBのバーナンキ前議長も「危機の種」をまいていました。
日銀の黒田総裁は、新たにマイナス金利の「危機の種」をまきました。
日本人から見ると、リーマン・ショックのとき、
円高とデフレで預貯金をしていた人は助かった!
そのときと比べ、アベノミクスにより円安、インフレになっています。
今起きていることは、「ペーバーマネーの信用が危なくなっている」ことです。
一番簡単な対応策は、金銀財宝などの現物資産を少し保有することかもしれません。
危機のバローメータのひとつとしてハイイールド債(ジャンク債)や
原油関連の証券化商品の動向をチェックするのも一つでしょう。
High Yield Spreadなどをリーマン・ショックのときと比較してチェックすると危機の到来を早めに察知することができます。
他にもたくさんありますが、証券会社の方が熱心にすすめていたハイイールド債はなじみもあり、わかりやすいかもしれません。
信用リスクプレミアムの動きをチェックしていると、リーマン・ショックのときのような
暴落に巻き込まれずにすむかもしれません。
マスコミで報道されるときは、何もかも終わってからです。
結論
短期的には、株価は上昇する可能性があるので、予想はこのままにします。
ただ、日経平均株価は、中長期下落トレンドに入っている可能性があり、
金融緩和頼みの危うい状況に変化はないので、買い予想は見送ります。