売り圧力が減退しているが、G20の結果待ちは変わらず

優利加さん
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昨日の米国株式相場は大きく反落した(DJIA -188.88 @16,431.78, NASDAQ -67.02
@4,503.58)。ドル円為替レートは111円台後半の円高方向へさらに動いた。これを受けて、本日の日本株全般は下げた。東証1部では、上昇銘柄数が768に対して、下落銘柄数は1,041となった。騰落レシオは80.47%。東証1部の売買代金は2兆2323億円。

原油価格が反落したことを嫌気して米国株が反落し、さらに円高が進行した。これらを受けて、TOPIXも日経平均も下げた。ローソク足の形としては上下にひげを引いた短陽線となった。111円台半ばまで円高となった割には下げが小さい。日経平均が16,000円を割り込むと年金買いが入っているようである。日経平均ベースの予想EPSが1,157円(2月23日)なので、PER=14倍なら、日経平均株価は16,198円となる。したがって、16,000
円を割り込むと割安感が出てくる。外国人の売り越し残高(現物と先物の合計)が急減し、個人の信用買い残も減少し始め、売り圧力が減退している。そのため、多少の悪材料が飛び出してきても下げが限定的になっている。とはいえ、市場参加者の大多数の本音はG20の結果待ちということであろう。

最近は資源国通貨が高くなっているので、円だけが高くなっているわけではない。英国がEUを離脱するのではないかという懸念からボンド売り圧力と同時にユーロ売り圧力も増している。さらに3月は決算のために、輸出で稼いだ外貨を売り、円を買うという季節要因もあり、円買い圧力が高まる。

TOPIX
1,285
日経平均 -130円
@15,916円

33業種中22業種が下げた。下落率トップ5は、海運(1位)、機械(2位)、電気機器(3位)、鉱業(4位)、電気・ガス(5位)となった。


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