この記事から分かることは、コアコアインフレ率1%に対応するドル円レート120円を超えなければ、最も競争力の強い自動車産業ですら国内回帰はない、ということである。
120円以下の今は国内経済空洞化が全面的に進む水準と言える。
コアコアインフレ率2%の景気中立でのドル円レートが、日本の全産業平均で空洞化が止まる為替水準だが、それは概ね140円前後と目されている。
農業のような脆弱産業を成長産業にしたいならば、少なくともこの程度まで円安方向に振れないといけない。
ドル円レートが140円になったときに国際競争力を有する農産物が国内生産に残すべき品目である。