先週金曜日の米国株式相場は大幅反発した(DJIA -313.66 @15,973.84, NASDAQ -70.67
@4,337.51)。ドル円為替レートは一時は114円台に戻るほど円安方向へ振れた。また、信用不安の噂が広まっていたドイツ銀行が懸念されていた6000億円規模の自社債券を買い戻すと発表したことで、欧州金融機関に対する不安が後退した。東証1部のPERは13倍台まで下げていたので、割安感が高まっていた。10-12月期GDP成長率は年率換算でマイナス1.4%と発表されたが、相場に影響はなかった。下げ過ぎた反動の自律反発もあり、本日の日本株全般は大幅高となった。東証1部では、上昇銘柄数が1,874に対して、下落銘柄数は55となった。騰落レシオは66.73%へ上昇した。東証1部の売買代金は3兆1536億円と高水準だった。
裁定買い残高は底値圏まで下げており、昨年9月4日の水準に迫っているので、裁定買い残の解消売圧力はほぼ完全に消えた。
http://www.opticast.co.jp/cgi-bin/tm/chart.cgi?code=0364&asi=2
相場が下げ始めると先物が売り急がれるので、理論値よりも少し割安になる。すると割安となった先物を買い、現物売りをするので裁定買いの残高が減少する。ということは裁定買い残高が少ないほど投機筋の先物売残高が積み上がっているとも解釈出来る。ということは、きっかけさえあれば、大きな先物の買い戻しがあるということである。
信用不安で揺れていたドイツ銀行が自社発行の6000億円規模の債券を買い戻すと発表したことで欧州金融機関の信用不安が後退し、米国株が大幅反発した。ドル円も114円台まで円安に振れた。東証1部のPERは2月12日には13.69倍まで下げていて、割安感も高まっていたこともあり、本日のTOPIXも日経平均も長大陽線で前日の陰線にたすきを掛けるように「たすき線」で大幅反発した。本日は寄り付きか逆指値発動で売り玉はすべて買い戻し、一部銘柄は買い増し、買い玉だけとなった。しかし、2月1日からの下げの約1/3を取り戻したに過ぎない。糠喜びすべからず。当分、戦略は売り、戦術は買い。
TOPIX
+96 @1,292
日経平均 +1,070円
@16,023円
33業種すべてが上げた。上昇率トップ5は、保険(1位)、ゴム製品(2位)、証券(3位)、空運(4位)、陸運(5位)となった。