恐怖の連想ゲームのチェーンリアクション

優利加さん
優利加さん

昨日の米国株式相場は小幅続落した(DJIA -12.67 @16,014.38, NASDAQ -14.99
@4,268.76)。ドル円為替レートは114円台半ばの円高水準のまま。本日の日本株全般は大幅続落した。東証1部では、上昇銘柄数が131に対して、下落銘柄数は1,780となった。騰落レシオは59.51%へ低下し、再び60%を割り込んだ。東証1部の売買代金は3兆5368億円と高水準が続いた。これは売りの量も多いが同時に買い向かった量も多かったということである。

「ドイツ銀行ショック」を受けて欧州株安が起こる中、長引く原油安により遂に石油・天然ガス開発大手のチェサピーク・エナジーが危ないという信用不安の噂が出回ると、エネルギー関連株の売りの嵐を加速した。同時に、エネルギー関連企業に対する融資の焦げ付きを懸念して銀行株の売りを加速するという恐怖の連想ゲームのチェーンリアクションが世界同時株安を引き起こしている。さらに問題を複雑にしているのが米国の金融政策を巡る不透明感である。FRBは3月に再利上げをするのかしないのかという不透明感である。このような材料を背景に、TOPIXも日経平均も大幅続落した。パニックに近い売りが出ている。1月21日安値を更新したので、底値がまだ確認できない。しかし、下げ止まらない相場はない。売買代金も3兆円台の高水準が続いており、投げ売りに対する買い向かいも多い。昨年9月8日安値と9月29日安値に対応するのが、今回は1月21日安値と本日2月10日安値となるかもしれない。そろそろ売り玉は一旦手仕舞いしようか。

TOPIX
-39 @1,265
日経平均 -372円
@15,713円

33業種すべてが下げた。下落率トップ5は、銀行(1位)、その他金融(2位)、電気・ガス(3位)、ガラス・土石(4位)、非鉄金属(5位)となった。


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