「2点底」形成となるか?

優利加さん
優利加さん

昨日の米国株式相場は小幅反発した(DJIA +79.92 @16,416.58, NASDAQ +5.32
@4,509.56)。3月の利上げ観測が後退したことでドル売り・円買いが優勢となった。ドル円為替レートは116円台後半の円高方向へ動いた。円高を嫌気して、本日の日本株全般は続落した。東証1部では、上昇銘柄数が359に対して、下落銘柄数は1,515となった。騰落レシオは63.02%となった。東証1部の売買代金は2兆8946億円。

「マイナス金利」政策にもかかわらず円高が進んでいることを嫌気して、TOPIXも日経平均も3日連続でギャップダウンして始まり、「三空叩き込み」となった。ほぼ寄引同事線で上下にひげを引いており、出来高も増加傾向にある(先物主導ではなく、現物の売買が増加している証)ので、強い下げ渋りを示した。今夜の米国株式相場次第かもしれないが、来週月曜日は反発を試しに行くのではないだろうか。もし、このまま徐々に下値が切り上がって行けば「2点底」形成となるが、来週はどう動くか?チャート的にはもう少し日柄調整が必要だが。

今は円高というよりもドル安と言った方が適切な表現だろう。2月3日にNY連銀ダドリー総裁が「金融情勢は昨年12月のFOMC会合時よりかなり逼迫している。次回3月の会合時にこの状態が続いていれば、政策決定を行う上で考慮せねばならないだろう」と発言し、FRBは3月には利上げをしないという見方が優勢となってきており、それがドル売り・他通貨買いを促している。ブラジルレアル高、オーストラリアドル高、中国人民元高、原油高、金高となっており、米ドルだけが目立って弱い。利上げのペースが遅くなるという見通しが米ドル売りの理由ならば、来週中にも織り込まれてこれ以上の円高は進みにくいのではないだろうか。

新発10年物国債の利回りが0.02%となった。1000兆円の借金をしても年間僅か2000億円の支払利息で済んでしまうほどの超低金利だ!

TOPIX
-20 @1,369
日経平均 -225円
@16,820円

33業種中24業種が下げた。下落率トップ5は、不動産(1位)、その他金融(2位)、銀行(3位)、保険業(4位)、建設(5位)となった。


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