はるるっぴさんのブログ

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ホテルカリフォルニア化する金融政策

日銀マイナス金利の発表があった日の夜
少人数の飲み会に参加していたときのこと。


参加していた主婦の方が日銀の金融政策について話をしていたのが聞こえてきました。


「わたしねぇ~経済も金融のことも全くわからないの~」
「でも、日銀が今やっているお金をバラまくこと、あれ絶対にダメよ~」(>_<)


「ダメとわかっていることを、どうしてやるのかしら~」
「大変なこと起きるような気がするわ~」
「将来、わたしたち、年金もらえるのかしら~」


などと言っていました。


素人のひとりごと日記です。
(すべて正しくは信頼できる専門家へ)


○反対語


2014年10月31日の日銀バズーカ砲2のときのこと


2日前の国会で黒田総裁が「金融緩和しない」と明言していました。
そのときバズーカ2を決めていたはずです。


黒田総裁は世界No.2(No.1はウォーレン・バフェット)の投資家ジョージ・ソロスの
ように「反対語」を使っているかもしれません。


ジョージ・ソロスは、今のゴールド(金)は割安だと言った時に売っていたことが後で
わかり、割高だから下落するだろうと言った時に実は買っていた事が後でわかりました。


今回のマイナス金利についても、黒田総裁は今まで、「(マイナス金利は)検討していないし、

考えが変わることもない」と国会などの場で発言していました。


そして、検討もしていない?マイナス金利導入を決定されました・・・


金融の世界では反対語がよく使われるので、学ぶことが多いです。


○怪しい動き


売買代金が4,431,789 百万円になっています。
もしかすると、短期の潮目が変わったかもしれません。日本株は中長期的には厳しいとの
考えに変わりありませんが、短期では強いかもしれません。


前回の日銀の金融緩和のときと同様に今回も怪しい動きがあったようです。


バズーカ2のときの復習です。


当時の日経新聞マーケット欄「スクランブル」の記事を引用すると


「何だこの大量買いは」。証券会社のトレーダーたちがいぶかったのは10月31日の
寄り付き直後のことだった。海外ファンドとみられる投資家が、ある米系証券を通じて
1万6250円の日経平均コールオプション(買う権利)に約6800枚の買い注文を業者間
市場で出した。


想定原本で一千億円に相当する大口買いだ。他の証券会社は一斉に売り向かったが、数時間後の日銀の追加緩和発表にひっくりかえった。「やられた、すぐ先物を買え」。コール売りのリスクを減らすために証券会社の先物買いが、相場上昇に拍車をかけた。


(日本経済新聞記事より引用)


この記事は日銀バズーカ2の朝の出来事について書かれていたものです。
バズーカ放つかどうかわからない時点で、1,000億円もコールを買うでしょうか?


結果は、4時間後のバズーカ2で、1000億円は大化け!


大儲けですね。


買ったのが外国人というのが「いかにも」といった感じ。


今回も前日にたくさん日経平均先物を買っていたヘッジファンドがいました。
また、18,000円コールオプションの出来高を見ても怪しい動きでした。


このような怪しい動きに巻き込まれないために
ビックイベントがあるときには下手な動きをしないようにしています。


○「マザーズ」と「JASDAQ」


金曜日の株価上昇率を見ると


日経平均株価 +2.80%
TOPIX +2.87%
マザーズ +0.91%
日経JASDAQ +0.36%


となっています。


「マザーズ」と「JASDAQ」の株価上昇率を見ると、TOPIXと比べて遅れているので
「出遅れてなるものか~」と思う個人投資家が月曜日以降買ってくる可能性があります。
また、決算発表も相次ぐので、投資家の目が厳しい現実から少しそれるかもしれません。


欧州で「マイナス金利」を実施しても貸し出しが増えず、その効果がないことを知っている

外国人の売り圧力は続くと思いますが、短期的には、株価上昇の可能性も想定しておきます。


○ホテルカリフォルニア


イーグルスの名曲 ホテルカリフォルニア


2012年12月当時


米ダラス地区連銀総裁のフィッシャー総裁が


「この先バランスシートは膨れ上がるだろう。この状態から抜け出せない恐れがある」
「金融政策は『ホテルカリフォルニア』化するリスクがあった。いつでもチェックアウト

できるが決してホテルを去ることはできないという、イーグルスのヒット曲だ」


と話されていた。


金融緩和はあってもその都度効果がきかなくなります。


効果のない金融緩和の限界をためしています。


非伝統的金融政策と言われるのは、伝統的に効果がないことがわかっているから。
米利上げも政策的なもので、利下げするために利上げしているかもしれません。


ホテルカリフォルニアの最後の歌詞


You can check anytime you like…but you can never  lea ve
(チェックアウトは自由ですが、ここを立ち去ることは永久にできません)


日銀は、出口の見えない異次元の空間に迷い込んでいます。


いずれ債券市場の制御がきかなくなり
日本も含め、世界は、まともではいられなくなるでしょう。
映画「アリス・イン・ワンダーランド」の続編も公開されるようです。


日銀、FRB、ECBの非伝統的金融政策を使った金融政策は、複雑になってきました。


複雑なものほど恐いものはありません。


結論


みんかぶ予想:4銘柄継続


基本的には、弱気なので、買い予想を減らす方向で考えていますが
状況によっては変更するかもしれません。




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