24日のNYは予想外の急落、11349.28(‐283.10)となった。米中古住宅販売が調査開始以来最低の水準と予想以上に落ち込み、さらにフォードの決算が大幅な赤字となり、金融株が下落、さらに原油が反発したことが利いたようだ。日足の基準線11575をようやく超えたところであったが、維持できず。前の節目を抜くことなく大きな陰線を引いたため、目先は下降に転じてしまった。日足のMACDもマイナス圏。週足をみると、転換線11777にもまだ届いていないので、雲の下、基準線、転換線の下で、自律反発の域をまだでていないがもう反発の力が衰えたようだ、週足のMACDも深いマイナス圏。政府系住宅金融機関の救済策が決まった矢先だったのに、住宅市場の低迷が続いていることがはっきりして金融不安がまたぞろでてきてしまった。フォードのように原油の上昇によって経済の実態が痛めつけられていることも明らかになったので、せっかくの上昇機運がすっかり冷却した形で、最悪7月15日の安値10918を確認しに行くのかもしれない。急落の後、2ヶ月は動くなとか言われているが、まだNYは下値の不安が強いようだ。週足のRCIは上昇し始めているので、上昇への胎動はあると思うが、転換線、基準線を超えてこないと、足元固まってきたは判断が難しいようだ。
しかし原油については、1ドルほど戻しているが、いまだ日足は雲の中、目先の下降基調はまだ変わっていない。アメリカの1年もの国債の金利は下落しつつあるが、まだ日足の基準線4.01を維持している。こうしたことを反映しているのか、NY株の急落にもかかわらず、今のところ、ドル円は107.3前後とドルが底堅く推移している。
日経平均は、昨日290.38も上昇、13603円まで窓を開けて上昇した。水準としては日足の転換線を大きく超えて、基準線13570も回復して13718の雲の下限まできた。週足でみても、基準線を超えて転換線13636の直前まできている。日足のRCIは力強く上昇しているしMACDもまだマイナス圏ながら上昇中。目先についてはNYよりは元気がよさそうだが、今の水準は日足、週足とも大きな節目になっているので、NYの急落をうけて、6月6 日の14601の直近高値をこえられないで下降に転じてまう懸念が強い。ただ為替がドルがしっかりしているので、NYほどには大きく下げないことを期待したいところだ。