米国のダウ指数は先週金曜日と昨日で115ドル下げた。昨日に限定すると米国株式相場は高安まちまちだった(DJIA +52.12 @16,398.57,
NASDAQ -5.64
@4,637.99)。ドル円為替レートは117円台半ばの円高方向へ動いた。日本市場が祝日で休みの昨日、上海総合指数はまた5%超の下げとなった。東証1部では、上昇銘柄数が33に対して、下落銘柄数は1,890となった。騰落レシオは遂に60%を割り込み、57.86%へ急低下した。東証1部の売買代金は2兆9731億円へ増えたが、まだセリングクライマックスと言えるほど急増してはいない。
TOPIXも日経平均も年初から6日連続で下落した。1950年に日経平均算出が始まって以来の不都合な記録を伸ばしている。なかなら下げ止まらない原油相場と人民元を前に市場がリスク回避姿勢を鮮明にし、安全資産と目される円が買われて円高となっている。原油相場安、人民元安、円高のすべてが日本株売りを促進している。日経平均の25日移動平均線乖離率は-8.6%まで拡大したが、もう少し下げるかもしれない。8月25日には-12.2%まで拡大した後、底値圏でのもみ合い局面へ入った。今回の下げも陰の極が近く、今週が山ではないか?やがて、当面の下げ過ぎから自律反発すると見ている。しかし、2012年11月安値と2014年10月安値を週足で結んだ長期上昇トレンドラインを割り込んでいる。円安効果によるさらなる業績向上はもう期待できず、原油安は世界経済にとってメリットよりデメリットの方が大きくなり、大きな潮目が変わったと見るべきだろう。早晩、下げ過ぎの反動で自律反発局面がやってくるはずだが、それはあくまで戻りであって一部の例外銘柄を除き、高値更新を期待しない方が賢明だろう。半値戻しから2/3戻しくらいが現実的か?戻りの限界まできたところで、株価サイクル④~⑤銘柄の売り狙いが現在の作戦だが、どうだろうか?
TOPIX
-45 @1,402
日経平均 -479円
@17,219円
33業種すべてが下げた。下落率トップ5は、鉱業(1位)、石油・石炭(2位)、海運(3位)、非鉄金属(4位)、鉄鋼(5位)となった。