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6077 N・フィールド
精神科に特化した訪問看護、また退院予定の患者のための住居確保を行う賃貸事業を展開。小規模で行っていた訪問介護事業は、主事業の訪問看護に集中するため前期(15年12月期)に撤退を決めた。
全国に訪問看護ステーション・デューンを設置、全国92拠点で1都、1道、2府、20県のエリアをカバー。従業員数は539人、在籍看護師数439人、(15年9月末)。
前期は新規に訪問看護ステーションを34拠点設置(14年12月期は29拠点設置)、拠点数拡大で訪問効率も向上している。ただ着実に増加している新規利用者数が、会社計画に対して△236名未達という。それでも売上高は急成長している。
前期の業績推移を確認すると、
第1四半期決算、売上高9億円(前年同期比+51.1%)、営業利益0.2億円(△40.5%)、経常利益0.2億円(△41.7%)、純利益0.01億円(△89.5%)、1株当たり純利益0.1円実績。
第2四半期決算、売上高19億円(前年同期比+48.2%)、営業利益1億円(△2.2%)、経常利益0.7億円(△28.6%)、純利益0.1億円(△64.6%)、1株当たり純利益0.9円実績。
第3四半期決算、売上高30.5億円(前年同期比+45.5%)、営業利益2.4億円(△4.3%)、経常利益2.1億円(△12.0%)、純利益0.9億円(17.4%)、1株当たり純利益6.9円実績。
上記のように大きな売上伸長が継続(訪問看護ステーションの設置拡大が奏功)、その一方で、設置拠点の拡大で先行負担も大きく、利益の改善はスローペースになっている。
それでも推移を見れば、確実に今後の収益力は充実する方向感が見て取れる。
会社では通期の業績見込みを、前期・本決算、売上高44.7億円(前期比+47.9%)、営業利益6.1億円(+32.9%)、経常利益5.7億円(+30.4%)、純利益3.1億円(+34.1%)、1株当たり純利益23.5円見込みとする。
市場コンセンサスは、売上高44.7億円(前期比+48.1%)、経常利益6.1億円(+38.3%)、純利益3.3億円(+42.8%)、1株当たり純利益25.0円予想として、会社計画の若干上振れ可能性を見ている。
会社や市場コンセンサスの見方どおりなら、第4四半期(15年10-12月期)の業績変化率は大きく、株価修復のインパクトは大きくなる見通し。
これを暗示するような動きが年明けに見られて、12月17日、18日とも高値1426円の評価だったのが、特段の理由も確認できないまま12月30日終値1289円、今年に入って一段安の展開で、1月6日安値1091円を付けた。
1月6日安値1091円は、12月高値に対して下落率△23.5%にも達した。全体相場が軟調で、他にも多数の銘柄が値を崩したが、当該銘柄は翌7日に底入れ・反転の動きを見せて、前日比+9.6%と急伸した。8日に大きく下落して上値の重さも感じられるが、底入れは6日安値1091円で完了と考えた。
今後は、精神科に特化した訪問看護という専門性、拠点設置拡大(最終的に47都道府県全てカバーを目標にしている)による新規利用者数の増加で、成長ステージが中期的につづくと期待できる。
全体相場に落ち着きが戻れば、前期業績見通しの利益水準から、1360円付近への戻りが期待できる。
買いメドは1170円前後まで、想定の取り組み期間は3-4週間程度。想定目標株価は@1360円付近への戻りを期待。
一方、損切りについては950円割り込みでリスク許容に応じて要検討と考える。
なお、取得株価、想定目標株価、損切りラインなどは、あくまでも参考値としての目安記載であり、投資家個々にリスク許容度などトレードの感覚は異なるため、ご自身の取引ルールやご判断を優先することが大切になる。
(08日終値@1138円に対する目標株価の想定上昇率+19.5%前後)
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